楽天からpovoに変えたら通信障害に巻き込まれ 契約見直しますか?

   KDDIの通信サービスで、大きな通信障害がおよそ3日間続いた。同社発表によると、2022年7月2日未明1時35分から「au」や「povo」ブランドでの通信が利用しづらい状況が発生。5日15時36分に完全復旧を確認したとしている。

   一方で「楽天モバイル」の、基本料金「0円」で利用できるプラン「Rakuten UN-LIMIT VI」は6月30日に終了。同じく月額基本料金が0円であるプラン「povo2.0」への乗り換えを検討する声がツイッター上に相次いだ。そして実際、通信キャリアを変えた矢先に今回の障害に巻き込まれたユーザーが一定数いたようだ。

基本料ゼロが特徴の「povo2.0」だが
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楽天モバイルからの乗り換え先は

   KDDIの発表によると、7月2日未明に設備障害が発生し、「VoLTE交換機」という機械に通信の混雑が起きた。これが今回の通信障害の原因だという。7月5日付FNNプライムオンラインによると、金子恭之総務相は同日の会見で「前例のない大規模な通信障害」と指摘した。

   ところで、MMD研究所は6月30日、楽天モバイル利用者(有効回答数2万5000人)の乗り換え先などについて調べた「楽天モバイル0円廃止発表後の実態調査」を発表している。調査実施期間は6月10日~13日だ。

   その中で、乗り換えを検討しており、Rakuten UN-LIMITをメイン回線で利用しているユーザー(回答数364)と、サブ回線として使っているユーザー(回答数107)を対象に、候補となる通信会社を聞いた。

   メイン利用者の乗り換え先はpovoが36.8%で最多。次に「UQ mobile」が9.1%、「OCN モバイル ONE」が7.8%だった。サブ利用者でも、povoが44.0%で最多。次に「LINEMO(3GB)」が11.2%、「SoftBank」が5.6%となった。乗り換え先として、povoが有力候補だと考えられていることを示すデータだ。

   そして7月2日~3日のツイッター上では、「楽天からpovoに変えてすぐ、電波障害とは」「楽天モバイルからpovoに変えた途端に通信障害」といった報告が数十件出ている。

仕事用回線として乗り換えたら

   ツイッターユーザーの「ぴこし」さんに取材した。普段使っているメイン回線はLINEMOだが、仕事用のサブ回線として楽天モバイルを利用していた。しかし基本料0円プラン廃止を受け、6月30日にpovoに切り替えた。

   7月2日ごろにau回線の障害が報道されはじめて、「しばらく経ってから」自身のpovo回線でも障害が起きていることに気付いた。電話がつながらなくなったのだという。

   「仕事用の回線として契約したので、正直勘弁してほしかったです」と振り返る。ただ、メイン回線のLINEMOを使うことで事なきを得たとのことだ。7月5日までに通信エラーは発生しなくなったと話した。

   今後もpovoとの契約は続けるという。とはいえ、通信障害に関してKDDIより何らかの補償が行われるかが気がかりだと心境を語った。

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