「チャーハンつくるならタイ米使え」を検証 いつものご飯とこんなに違う

   「チャーハン」をパラパラにするには、「タイ米」を使えばいい。インターネット上では、タイ米が「パラパラチャーハン」への近道だと推す声がある。

   タイ米は、粘り気の少ない細長い見た目が特徴的なコメだ。粘り気が少ないコメとチャーハン、パラパラを目指すには相性が良さそうだが、実際はどうなのか。J-CASTトレンド記者が試してみた。

タイ米で作ったチャーハン
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「パサパサになってしまう可能性も高い」

   日本では1993年の記録的な冷夏が原因で起こったコメ不足「平成の米騒動」時に、タイ米を大量輸入している。しかし、日本人には「パサパサでマズい」と不評を買っていた。

   一方、この「パサパサ」こそが本格チャーハンのパラッとした食感に最適だと主張するツイッター上やネット掲示板上の投稿をたびたび目にする。平成の米騒動時に「チャーハン」や「ピラフ」にして食べておいしかったという声もある。

   中華料理店では「タイ米」を使ってパラパラチャーハンを再現するのか、山梨県の中華レストラン「さんぷく」に取材したところ、あるかもしれないが出会ったことはないという。また、タイ米を使って調理したことがないそうだが、その特徴から「パサパサになってしまう可能性も高いので、扱いが難しいのではないかと思います」と推測した。

   また、中国・北京に留学していたAさんに、中国ではどうだったかを聞いてみると、「見た目は日本と同じようなコメを使ったチャーハンだったが、パラパラ・パサパサとしていた」と答えた。

   J-CASTトレンドでは、以前に卵の調理法を変えて「パラパラチャーハン」にする方法を模索してみた。この時、一番パラパラしていたのは、卵かけご飯方式だ。完全に水分が飛んでいたが、白米と卵が一体化していた。次点はご飯を炒めてから卵を投入する「後入れ方式」で、卵・ご飯ともにパラッとした仕上がりになっていた。

   今回は、「後入れ方式」で卵もご飯もパラッとしたチャーハンと比べてみた。

パラパラだが、まとまりがない

   前回の「パラパラチャーハンチャレンジ」では、「さんぷく」担当者に教えてもらった自宅で作るときのコツ「やや固めに炊く」、「冷蔵庫で一晩寝かせる」、「作る直前にレンジで温める(600ワットの場合、1分ほど)」の3つと、ネット上のレシピから「フライパンをコンロから外さない」を守って調理している。


左:タイ米、右:普通のコメ

   今回は、普通のコメの場合4つ全てを守って調理。タイ米の場合は、その特徴を加味して「パサパサ」になりすぎないよう、当日にパックご飯を温めて調理している。


普通のコメで作ったチャーハン

   まず、器によそう段階でバラつきに違いが出た。タイ米で作った方は、どこか軽く、まとまりが一切ない。一方、普通のコメを使った方は、少し重たく感じ、タイ米ほどバラバラとはならない。


普通のチャーハンと比べて米粒が細長いタイ米チャーハン

   味はどちらも変わらずおいしいが、やはり元のコメの水分量の違いは感じられた。タイ米は、普通のコメに比べて水分が少ない分、かみごたえが軽い。ただし、タイ米は使ったパックが香り米「ジャスミンライス」と呼ばれるものだったためか、一部の人には香りがジャマに感じられるかもしれない。

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