「東京チカラめし」東京からなくなる 残るは千葉、大阪の2店舗

   焼き牛丼店「東京チカラめし 新宿西口1号店」は2022年8月28日に閉店する。同店は居酒屋チェーン「金の蔵」などを手がける、「SANKO MARKETING FOODS」(東京都新宿区)が運営している。

   この閉店により「東京チカラめし」は新鎌ヶ谷店(千葉県鎌ケ谷市)と大阪日本橋店(大阪市)の2店舗のみとなり、東京からは撤退することになる。

2022年8月28日閉店の「東京チカラめし 新宿西口1号店」
店舗に掲示されていた「閉店のお知らせ」
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全盛期は132店舗も

   「東京チカラめし」は、2011年6月に東京・池袋西口に1号店をオープン。閉店を発表した新宿西口1号店公式ツイッターによると、同店は開店から11年目だ。

   煮るのではなく、「焼く」スタイルでの調理法は従来の牛丼とは一線を画した。価格の手ごろさで急拡大、ブームになった。ウェブメディア「ITmedia ビジネスオンライン」の22年8月22日付けの記事によると「最盛期の13年秋ごろには、全国で132店舗を展開していた」。ところが13年には陰りが見え始める。J-CASTニュースの14年2月10日付け記事によると、「13年7~12月の6か月で39か店(出店は7か店)」を閉店、現在は3店舗のみに。一方で、21年6月には香港への出店を行っている

   J-CASTトレンド記者は、JR新宿駅近くにある「東京チカラめし 新宿西口1号店」を8月22日に訪れた。店先にあるメニュー表の立て看板に「閉店のお知らせ」の張り紙がある。そこに、こう書かれていた。

「この度東京チカラめし新宿西口1号店は、2022年8月28日(日)をもちまして、閉店することとなりました」

   運営会社のSANKO MARKETING FOODS広報が、取材に答えた。閉店理由は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、来客数が減ったこと。オフィス街の新宿西口で、店のメインターゲット層だったサラリーマンの出勤が減っているのが原因とみられる。

   なお、新鎌ヶ谷店と大阪日本橋店は今後も継続するとの話だった。

   「東京チカラめし 新宿西口1号店」の公式ツイッターでは、8月25日から閉店までの4日間に閉店前イベントを開催、サンキュー価格と称して「元祖焼き牛丼」を390円で販売する。

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