Snow Manチケット抽選後すぐ転売 不正防止には取り組んでいるのに

   アイドルグループ「Snow Man」が2022年10月から、全国ライブツアー「Snow Man LIVE TOUR 2022 Labo.」を行う。そのファンクラブ会員対象チケットの抽選結果が、8月29日に発表された。

   ツイッターでは、落選を嘆く「スノ全滅」といった言葉も。一方で最近ではすっかり「恒例」となった高額転売が、早速行われている。抽選前に、効果的な対策はないのか。

SnowManのコンサート会場にもなっているマリンメッセ福岡
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8300円が30万円に

   Snow Manの全国ツアーは大阪を皮切りに全国8都市、全35公演が開催される。ファンクラブ会員を対象にしたチケット販売は、期間内に申し込みの上、結果発表日に来るメールでチケットの当落が知らされる。その結果が出たのち、ツイッターで「全滅」の言葉が飛び交ったようだ。

   一方で、発表後に早速始まった高額転売に怒りや悲しみの声が集まっている。

   個人間でのチケット2次販売サイト「チケット流通センター」では、公演の名前でチケットを検索したところ3000件以上がヒット(8月31日16時現在)。ファンクラブチケットの定価は8300円だが、これを大幅に上回る6万円以上の出品が大部分で、10万円未満ではその多くが取引中。最高30万円での出品も多くみられる。

   ツイッターでは、これらの出品をサイト側に通報を促す人や、通報報告をしたとする人がいる。

ブロックチェーンで対策も評判は

   ジャニーズの人気アイドルのコンサートチケットを巡る騒ぎは、これまで何度か起きている。

   嵐の場合、逮捕劇まであった。2016年、25歳女性が古物営業法違反の疑いで北海道警察に逮捕されたと、J-CASTニュースが同年9月15日付記事で報じている。また19年10月24日付の朝日新聞デジタル記事は、チケット不正転売禁止法違反などの疑いで24歳の女性が書類送検されたと報じた。翌年には大阪地裁で有罪判決が下された。

   ジャニーズではこれまでにも転売の事実が発覚した場合、会員資格の失効や、以後チケット販売を停止する措置をとっている。購入側に対しても、転売チケットでの入場はできないようにしてきた。

   それにもかかわらず、高額転売は尽きない。ジャニーズ事務所は、いわゆる「転売ヤー」対策の一環で、ブロックチェーン技術を活用したチケット・入場システムの実証実験を5月3日〜6月5日に実施。専用アプリ「Johnny's Pockets」を利用し、会員であれば譲渡OKとしている。ネットメディア「新R25」7月5日付記事で、ジャニーズ事務所顧問を務める伊藤穰一氏は、過去の取引が記録されるため、購入するたびに譲渡している会員を「転売目的の会員」だとプログラムして、対策が施せると説明していた。

   ただ、ファンからは不評をかった。不具合により、チケットが届かない・購入数以上のチケットが届いたという投稿が、ツイッターには多く寄せられた。

   6月10日には、専用アプリ「Johnny's Ticket」の導入を発表。チケット申し込み時にアプリインストールが必須になり、同行者の変更が不可能だ。Bluetoothや位置情報機能も有効にする必要がある。ツイッターでは、「譲渡もできない」と不満が相次いでいた。

   こうした対策はこれまで、ジャニーズJr.の公演で使われた。

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