NHK受信契約を解約 やってみたら意外に手間も「お金」もかかった

   テレビ放送を受信する機器があれば、NHKと受信契約を結ばなければならないと法律に定めがある。J-CASTトレンド記者も一人暮らしを始めて以降、受信料を払い続けている。しかし、ここ数年は自宅でテレビを見る機会が少なくなった。

   大掃除ついでに、テレビのリサイクル処分とNHKの放送受信契約の解約手続きをすることに。ルールにのっとって進めてみると、これが手間と、そして「カネ」もかかるものだった。

受信契約の解約には手間がかかる
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テレビのリサイクル処分で6000円強

   NHK公式サイトの「よくある質問集」に、「受信料の支払いは義務なのか」という項目がある。この答えとして、放送法第64条を根拠として、日本放送協会放送受信規約で放送受信料を支払う義務があるとし、

「NHKの放送を受信できるテレビが設置されていれば、放送受信契約を結んでいただき、放送受信料を支払っていただくことになります」

と説明している。ただし、過去にはNHKが映らないように改造したテレビや、ワンセグ機能のある携帯電話を持っている場合にも、NHK受信料を支払う必要があると判決が出ている。記者の場合には自宅にテレビを置いているが、使用しているスマートフォンにワンセグ機能はない。そのため、テレビがなくなればNHKの視聴はできなくなる。

   テレビの処分に当たって家電リサイクル受付センターに依頼、リサイクル料と収集運搬料として6270円(税込)がかかった。

電話代のかかる番号もつながらず

   リサイクル処分の手続き後、解約するためにNHK公式サイト「よくある質問集」の「解約のお手続き」のページを見ると、解約には「NHKふれあいセンター」に電話し、所定の届け出をする必要があると案内されていた。

   掲載されているフリーダイヤルにかけると、音声案内に沿っていくつかの選択肢を選ぶ必要がある。ガイダンスの途中に「手続きはインターネットからも...」と流れるが、解約の場合にはインターネットでは受け付けていない。つながるまで辛抱強く待つしかない。

   すべての選択を終え、オペレーターにつながるのかと待っていると、流れてきたのは機械的な音声。「電話が込み合っている、平日の朝10時から16時がつながりやすい」という案内だ。記者が電話を掛けたのは、平日昼13時ごろだったのだが......。

   待ち続け10分以上が経過したが、らちがあかない。一度諦め、時間をあけてもう一度トライしたが、一向につながらない。電話代のかかる「ナビダイヤル」にもかけてみたが、そちらもダメで、前述と同じような音声案内が流れるだけだった。

   ツイッターで「NHK 解約」で検索してみると同じように報告するユーザーは多く、中には30分近くつながらなかったとする人もいた。

1週間に届いた「解約届」

   このようなツイートを眺めていると「ふれあいセンター」ではなく、地域のNHK放送局に電話すると解約ができる、といった投稿が見られた。

   記者の住む地域の担当の放送局に電話をかけてみると、「解約はふれあいセンターに」といった内容の音声案内が流れたが、そのままオペレーターにつながるような番号を選択。待っていると、ほどなく担当者が電話口に出た。

   「解約をしたいが、ふれあいセンターにつながらなかった」と伝えると、解約理由を聞かれ、そのまま解約手続きに進めた。この際、「テレビ視聴ができる携帯電話やカーナビ、パソコン」を持っていないか確認され、また解約届にリサイクル券のコピーを同封するように要請された。解約届を送った後に請求書が来た場合には、「支払わないように」とのお願いもあった。

   そこから1週間ほど待って、ようやく「放送受信契約解約届」が届いた。中には送付に関しての案内と解約届、返送用の封筒が入っていた。記入して、テレビリサイクル券のコピーと共に送付、受理されれば手続き完了となるようだ。完了を知らせてくれるかは記載がなく、「手続きが終わりましたら、放送受信契約を解約させていただきます」と記されていた。

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