恵方巻き「変わりだね」続々 シウマイ、村神様、なかやまきんに君が「ネタ」に

   2023年の節分は2月3日。恵方は「南南東」だ。この日に食べる「恵方巻き」、近年は多様化が進んでいる。

   恵方巻きは元来、恵方を向いて食べる「巻きずし」を指す。これが「ロールケーキ」、さらに「恵方まん」といった変わり種も登場している。

「シウマイ恵方まん」崎陽軒広報提供
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想定を大幅に超える注文

   「シウマイ恵方まん」の商品名で販売しているのは、「シウマイ」でおなじみの崎陽軒だ。あんを中華まんの皮で巻き、ロール状にしたもの。一般的な恵方巻きよりも小ぶりで、食べやすいという。崎陽軒を取材した。

   同社は2011年、福をもたらすと言われる七福神にあやかって、七種類の具材を使用した「口福恵方巻き」を発売した。その後、2014年に「崎陽軒ならではの恵方巻き」を作りたいと、同社の主力商品「シウマイ」を巻きずしに見立てた「シウマイ恵方まん」を開発。22年からは冷凍便でも取り扱いを始め、通信販売している。売り上げは「想定を大幅に越えるご注文」があったと、上々の様子だ。

   2023年もこの2種類を、「選べる恵方巻きシリーズ」として販売している。

「流行語」を取り入れた

   スイーツ感覚の恵方巻きも、ある。  洋菓子のテイクアウトを展開する「フロジャポン」が運営する「フロプレステージュ」では、2月2、3日の節分期間限定で「節分ロール」と「恵方巻ミニロール」を販売する。中でも、恵方巻ミニロールはブラックココアを使ったクレープ生地で、のりを表現している。


苺クリーム入りのミニロールケーキ

   流行語を恵方巻きに取り入れた商品も登場だ。 大丸東京店(東京都千代田区)は、2022年の流行語大賞「年間大賞」に選ばれた「村神様」にあやかった、「むら・か・み・さ・ま恵方巻」の予約を開始した。あいうえお作文風に、「むら」でムラサキウニ、「か」に「カニ」など、豪華具材を使っている。

   「流行語大賞」には及ばなかったが、お笑い芸人・なかやまきんに君の「あの」ギャグも、恵方巻きに。「ステ~キな、ヤー!パワー!肉巻恵方巻」だ。


予約、当日それぞれ10本限定での販売

   ほかにも、ホテル日航プリンセス京都(京都市)は、「生湯葉」で包んだ巻きずし「スモークサーモンのサラダロール」や、焼きそばとエビをのり、玄米シート、にんじんシートで包んだ「海老入り沙茶醤焼きそば恵方巻」などの予約を始めている。


「海老入り沙茶醤焼きそば恵方巻」は左

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