「ChatGPT」公式アプリ配信開始 続出する類似アプリの運命は

   対話型AI(人工知能)「ChatGPT」。これと、スマートフォンを使って質問できるアプリが、これまでに相次いでリリースされている。そんななか、開発会社の米OpenAIは2023年5月18日(現地時間)、iOS(iPhoneの基本ソフト)向けに公式の「ChatGPT」アプリ配信の開始を発表した。

   米国のユーザー向けに配信しており、今後の数週間でさらに多くの国に拡大するという。

ChatGPTの公式「アプリ版」登場 (写真はOpenAI公式サイト内ページ)
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Android向けアプリも配信予定

   OpenAIの5月18日の発表によると、アプリ版をリリースした背景には、「外出先でChatGPTを愛用している」とのユーザーの声がある。

   アプリ版「ChatGPT」は無料で利用でき、パソコンなどデバイス間で使用履歴を共有できる。Android端末に向けても間もなく提供する予定とのことだ。特徴のひとつとして、同社が開発する音声認識システム「Whisper」も搭載。音声による入力に対応しているとのことだ。

   日本では未配信だが、iOSのアプリ配信プラットフォーム「App Store」(米国版)を見ると5月19日現在、「Productivity」(生産性)カテゴリの人気ランキングでアプリ版「ChatGPT」が1位となっている。

「ChatGPT」使ったアプリいろいろあるが

   5月19日現在、日本のApp Storeで「ChatGPT」と検索すると、OpenAI社製ではない対話型AIアプリがいくつも配信されている。ChatGPTと連携し、アプリを通してGPTに質問が可能。1日にやりとりできる数に制限があり、月額課金により上限がなくなるといったものだ。

   こうしたアプリは、日本国内・国外製のものを含め少なくとも10種類以上存在する。公式が「ChatGPT」アプリをリリースにより既存の類似アプリと競合し、他社製アプリの提供や利用状況に変化が出てくるかもしれない。

   中には、「ChatGTP 日本語」(原文ママ)、「ChatGPT Open AI」「WriteGPT」と名前に掲げるアプリもある。なおOpenAIは4月24日公開のブランドガイドラインで、同社の製品ブランドを使ったサービスやアプリについて、ユーザーの混乱につながるため、名称に 「GPT」は使用しないよう求めている。

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