2024年 5月 20日 (月)

日曜コラム:香港の巨匠カーウァイ監督は「CMの王者」だった

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韓国「映画のミュージカル化」が大当たり

   韓国では、不振の映画に代わって演劇が台頭し始めた。2000年に117.6億円の興行成績だったものが、2005年には307.8億円に伸びている。そのうち特に著しいのはミュージカルで、2000年に17.9億円だったのが2005年には141.8億円と驚異的な伸び。06年には更に38%成長して200億円に迫っている。

   最初はブロードウェイから「アイーダ」や「オペラ座の怪人」などが上演されたが、ライセンシングで12億円を払わなければならないからと、一斉に韓国産ミュージカルに切り替わった。原作は殆ど韓国映画かTV。

   例えばヒットしたのは04年の「ワイキキ・ブラザーズ」。男性4人のバンドで不景気なナイトクラブを巡り歩く話。映画は01年に封切られたが、ずっこけた。去年の6月からスタートしたミュージカル「王の男」も大ヒット。原作は05年の映画、16世紀の宮廷時代、二人の大道芸人と王との愛憎劇。大変良く出来ていて感銘を受けた作品だ。韓国のヨン様やイ・ビョンホンなどの愚作なぞ見ずにこのような素晴らしい作品を見て欲しいのだが、やはり佳作「グエムル-漢江の怪物」と同様に日本では駄目だった。

   映画スタジオ最大手のCJエンターテインメントは03年から舞台劇の製作を始めたが、既に60作品を送り出している。その内37本がミュージカル。演劇部門のトップは、ヒットミュージカルを引っさげて日本を含めアジアを巡演する構想を抱いている。

恵介