2024年 4月 26日 (金)

「単語の数増えると理解不能」 部下に言われちゃった偽装社長

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   岐阜県養老町の食肉卸販売業「丸明」がブランド和牛「飛騨牛」の等級などを偽って販売したとされる問題で、同社の吉田明一社長が会見し、謝罪した。この日の会見では、最初はうつむいて「申し訳ありません」を繰り返すばかり。話し始めたと思ったら、会見に同席した広報担当者に「質問されていることと答えていることが違う」などと指摘されてしまうほどの「トンチンカンぶり」だった。

何聞かれてても「申し訳ありません」繰り返す

丸明のHPは閉鎖してお詫びがあるのみ
丸明のHPは閉鎖してお詫びがあるのみ
「すべては会社の取締役、私に責任があります。おわび申し上げます。どうもすいませんでした」

   2008年6月26日に開かれた会見冒頭で、吉田社長はこのように謝罪した。これまで偽装については「従業員がやった」などと豪語していたが、この日は「従業員のせいにしましたことをおわび申し上げます」と一転して自身の責任を認めた。

   この問題は、2等級の牛肉をブランド牛を「飛騨牛」と表示できる3等級として販売していた等級偽装、消費期限の切れた牛肉の混入、加工日の改ざん、豚肉の産地偽装などの疑惑が、従業員の証言から発覚したというもの。

   会見で吉田社長は、「元従業員への謝罪は?」と記者から聞かれても「申し訳ありませんでした」。「謝るだけではなく説明が必要では?」と追及されても「申し訳ありません・・・」。「社長の指示で偽装を仕方なくやったのでは?」にも「申し訳ないです・・・」と繰り返すばかり。

   「2等級の牛肉を3等級として売ったのか」という問いについては、「一部そういうことも。2等級でも3等級の値打ちもあります。それは、その品物で評価して、こういう品物の値打ちがあるんじゃないかと、私が評価しました」と、自ら「等級偽装」をしていたことを認めた。しかし、「飛騨牛として売れと言った覚えはないという意味なのか」という問いには、

「それは解釈のしようでございます」

と訳の分からない回答をし始め、「飛騨牛に偽装しろとは言ってないのか」というさらなる問いには「それはお宅さんの判断に任せます」とはぐらかした。

   丸明の広報担当者からは、会見の途中

「(吉田社長は)単語の数が増えると理解できないので、なるべく区切りながら、社長に質問されるときはなるべく区切って質問していただけますか」

という異例の「お願い」が飛び出す始末。しかし、その後も吉田社長のトンチンカンな発言は続く。

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