ルーキー斎藤佑樹が2連勝 「ツキ」なのか「実力」なのか

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   日本ハムのルーキー斎藤佑樹投手が2011年4月25日の楽天戦で2勝目を挙げ、大いにファンを喜ばせている。2戦2勝だから数字の上では文句なしだが、内容となると前途に不安がつきまとう。150キロの速球が消え失せ、予想外の変化球一辺倒のピッチングに終始している。デビューから「窮余の策」でかわしている格好である。

70%変化球に評論家たちが驚く

   確か斎藤は「150キロの速球に挑戦」とか「本格派を目指す」などと期待されていた。ところが現実は技巧を駆使している。楽天戦では、一様に評論家たちが驚いた。70%が変化球だったからである。

   評論家A「(私が投手コーチだったら)ハラハラ、ドキドキしっぱなしですよ」
評論家B「(投球内容は)まるでカメレオンのようだ」

   A氏は、危なっかしくて見ていられない、という意味だろうし、B氏は、あらゆる技術を見せる投球、という意味なのだろう。両評論家の言う通りで、早実時代に甲子園で見せた力強さ、あるいは早大時代の神宮での頼もしさはなかった。

「聞くと見るとでは大違い」「正体見たり、だな」

   これまで対戦した相手チームの打者たちの感想である。プロ入り以来の触れ込みとは全く異なる投手だったことに戸惑いを感じている。とりあえず結果を出しているのだから、プロを早くも翻弄しているといえなくもない。

「ハンカチ王子」が「半勝ち王子」になった

   初登板のロッテ戦(17日)は5イニング4失点、楽天戦は6回3失点。最初は、普通なら負け投手の数字なのだが、打線の援護があった。「ハンカチ王子」にちなんで「半勝ち王子」と冷やかされた内容である。次は相手の下手な攻撃に助けられてKOを免れた感じだった。

   ところが2勝。「巡り合わせがいい」「ツキがある」というのがそれ。投手のランクを分かりやすく分類すると(C)いい投手(B)打たれない投手(A)勝てる投手-となる。チームにとって最もいいのは(A)である。つまり結果。その意味で、現在の斎藤は「レベルAの投手」といえるのだ。これが野球の記録の不思議なところである。

「勝てるのは何かがあるから。それも実力のうちだ」

   日本ハムの梨田昌孝監督をはじめ首脳陣は、そう見ている。勝ち星がつかなければ話題にもならないし、2試合11イニングで7失点では、むしろ二軍落ちの可能性もある。

   かつてミスタープロ野球こと長嶋茂雄が2度目の巨人監督をしていたころ、桑田真澄に勝負どころの試合を託していた。甲子園の優勝投手という実績を評価していた。江川卓は勝負の試合で勝てなかったが、彼は甲子園では押し出し四球で負けるなど優勝に届かなかった。素質では断然、打たれない江川である。しかし、桑田は勝てる投手だった。

逃げる投球でフルシーズンは乗り切れない

「真っすぐ(速球)で抑えるのは理想だが、今は打たれない変化球を投げたい」

   これは現状を理解しているからで、その辺が「頭脳派投手」の神髄でもある。しかし、かわして逃げる投球でこのままシーズンを通過することは疑問。プロは一度対戦すると、投球内容を丸裸にしてしまう。

「要するにボールになる変化球を打者が空振りしたから勝てただけ」

   こう指摘するのは斎藤の母校、早大野球部の長老。斎藤が大学1年の頃からアドバイスしてきた元プロ野球選手である。今後についてこう指摘する。

「今は打者が速球にタイミングを合わせているから変化球が有効になっている。しかし、あれだけ変化球が多いと、次は変化球のタイミングで待たれ、投球をじっと見られてしまうので、通用しなくなる。速球あっての変化球という原点のピッチングを斎藤は早く取り戻すことがシーズンを乗り切るカギ」

   斎藤は頭脳を駆使しながらの投球をしばらく続けることになる。しかし、テクニックはパワーの前には必ずつぶされる。

   現在はファンもマスコミも寛大に斎藤を見守っている。日本のありがたいところだ。米国は違う。野球をよく知っているから内容で判断、評価する。レッドソックスの松坂大輔が18勝をマークしたときなど、内容がひどかったのでさんざんな評価だった。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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