3号機の注水、原子炉入ったのは半分以下 ポンプ動かず「復水器」に漏れていた?

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   東京電力福島第1原発の事故で、メルトダウンの回避を目指して消防車から行った注水活動の効果が当初の想定を大きく下回っていた可能性が高いことをNHKの番組が指摘し、反響が広がっている。

   NHKが3号機の図面を独自に入手して専門家と解析したところ、水は「復水器」と呼ばれる装置にかなりの部分が流れ、原子炉本体にはそれほど注水できなかった可能性が高いというのだ。

事故当初から炉内水位が上がらないことへの疑問は出ていた

   福島第1原発では2011年3月11日の地震直後の津波による電源の喪失で、使用済み燃料プールの冷却ができなくなり、冷却水が蒸発して「空だき」になるリスクが高まっていた。

   炉心溶融(メルトダウン)を避けることを目的に、東京消防庁などが地上から注水した。だが、必ずしも効果はあがっていなかったようだ。

   当時から、注水したにもかかわらず原子炉内の水位があまり上がらないことから、「どこかで漏れているのでは」といった疑問は相次いでいたが、その理由ははっきりとは分かっていなかった。

漏れた水が25%以下ならメルトダウン防げた可能性

   約2年が経過した13年3月10日のNHKの報道では、当時の3号機の状況を再現。実は、原子炉につながる配管は「復水器」にもつながっている。通常であればポンプが作動して、水は復水器に流れ込むことはないが、電源が失われてポンプが動いていなかったことから、復水器側に水が漏れていた可能性が高いという。シミュレーションによると、漏れた水の量が25%以下であればメルトダウンは防げた可能性があるが、実際には55%程度が漏れていたとみられる。結果として、3号機は、1号機の次にメルトダウンした。

   全国各地の原発では再稼働に向けた安全対策が進められており、その一環として消防車の増強も盛り込まれている。だが、仮に地上からから注水したとしても実際に原子炉に入る水は必ずしも多くないとすれば、メルトダウン対策の難しさが改めて浮き彫りになる。

   この検証の様子は3月10日にNHKスペシャル「メルトダウン 原子炉『冷却』の死角」として詳しく放送され、現状の安全対策を不安視する声も相次いだ。番組は、3月15日の午前0時25分(14日の24時25分)から再放送される予定だ。

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