2024年 4月 26日 (金)

「優勝」掲げた本田に「口だけ」「ピークは過ぎた」 「W杯惨敗」で日本代表にバッシングの嵐

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   1分け2敗――。サッカー日本代表のワールドカップ(W杯)ブラジル大会は、白星を挙げられないまま「終戦」となった。

   インターネット上の書き込みは、代表選手をねぎらう言葉もあるが、結果が伴わなかったことで厳しい意見が数で圧倒した。テレビではサッカー解説者たちが、いらだちを隠しきれない様子だった。

「優勝すると選手を錯覚させた組織的な問題を考えないと」

   日本がコロンビアに4失点を喫して敗れた2014年6月25日朝、放送各局はサッカー特番や情報番組で、試合の分析と日本代表のグループステージ敗退を総括した。

   「スッキリ!!」(日本テレビ系)に出演したサッカー解説者の都並敏史氏は、「監督に迷いが見えた」とアルベルト・ザッケローニ監督の采配をやり玉に挙げた。コロンビア戦では「この先発メンバーでよかったのか」と起用法を疑問視。W杯に選手のコンディションをピークに持っていけなかったとも話した。

   選手の技量不足を指摘した解説者もいた。テレビ朝日の中継で解説を務めた名波浩氏は世界のトップチームについて「一番怖いと思われる選手が怖いエリアに顔を出す」と述べた。

   強豪国はエースが決定機をものにする、日本はそれが足りなかったというわけだ。松木安太郎氏がこのコメントに「(ザッケローニ)監督がポジション変更して変化をつけたいと思っても、機能しなかった」と応じると、名波氏は「ピッチの中で(選手が)判断してほしかった」と注文を付けた。「スッキリ!!」では元日本代表の北澤豪氏が、先発を8人入れ替えて臨んだコロンビアに勝てなかった現実に、「結果につながらないと『世界との差』と言われる。『決めるところを決めないと』といういつものセリフになってしまい嫌ですね」と、不満げな表情を浮かべた。

   こうした見方とは一線を画したのが、セルジオ越後氏だった。ツイッターでは試合後「この試合だけを分析するのではなく、総合的に見直さないとまた4年間を繰り返すだけ。この結果は決して監督や選手の責任ではないんだ」と書き込み、テレビでも同じ主張を披露した。ツイッターでは続けて、他の解説者は触れなかったこのような課題を示した。

「興行的な6人交代の試合をこなし、優勝すると選手を錯覚させた、組織的な問題を考えないと何も変わらない。メディアもそう。無いものをあるように作る報道も変えていかないと、改善はされない」。

「所詮このレベル」「実力を過信しただけ」

   ツイッターには試合終了後、ファンから書き込みが相次いだ。一部はあたたかく日本代表の健闘をたたえた。「結果は残念だったけど、何か選手達の熱いものを感じました」「今日、感じた悔しさバネにひとつひとつ積み重ねていってほしい」「最後まであきらめない日本かっこよかった」といった具合だ。

   だが、代表選手が「目標は優勝」と公言しながら早々に敗退した事実に、ネット上ではねぎらいよりもバッシングの方が多い。「日本弱すぎ、何が世界制覇だ」「所詮このレベル」「実力を過信しただけ」……。特にチームの柱として期待された本田圭佑選手に対しては風当たりが強い。4年前、W杯南アフリカ大会で活躍した際は「本田△(本田さんかっけー=本田さん格好いい、の意)」と持ち上げていたネットユーザーが、今回は「口だけだったな」「優勝するんじゃなかったのか」「ピークは過ぎた」と批判のオンパレードとなった。

   セルジオ越後氏の指摘同様、メディアも批判された。「世界との差」があるのにマスコミが騒ぎたててファンが「勘違い」した結果というわけだ。確かに、W杯前は日本の対戦予想で常に白星を掲げ、「グループリーグは突破できる」とあおった番組や解説者も少なくなかったように思える。

「1勝もできなかったのは当然だろう。選手構成、コンディション、チームとしてのまとまり、監督采配など世界基準ではなかった……選手も一見華やかな海外組というブランドをまとえば外見はそれなりに見えたんだろうが、真剣勝負の場では全く役に立たなかった」

   セルジオ氏のこのコメントは、今回発せられたものではない。2006年6月24日付の日刊スポーツ、つまりドイツW杯で日本がグループステージ敗退した際の内容で、今回とまるっきり重なっているようにも見える。8年前も敗戦の原因の検証と次につながる改革の必要性を説いていた。今回こそ、「戦犯探し」ではなく、真の強化を考えた改革が求められる。

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