MRJ、1年半ぶりに新規受注したが・・・ ライバルメーカーはさらに先を進む

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   国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」の視界がなかなか「良好」とならない。2014年7月に英国で開かれた「ファンボロー国際航空ショー」で1年半ぶりの新規受注を果たしたことは朗報だが、採算ラインには遠く及ばない。

   初号機納入の延期を重ねる間にライバル社の技術が向上しており、暗雲をはねのける踏ん張りが求められそうだ。

東南アジアからも初の受注

日の丸ジェット機、世界に勝てるか(画像は三菱航空機のホームページ)
日の丸ジェット機、世界に勝てるか(画像は三菱航空機のホームページ)

   国際航空ショーは毎年夏、英国とフランスで交互に開催され、例年、航空機メーカーが受注を発表する場となっている。MRJを開発する三菱航空機(名古屋市)が、今年の英国航空ショーで受注契約を結んだ相手は、米イースタン航空で、最大40機を納入する。このうち注文として確定しているのが20機、残る20機は「オプション(購入権)」と呼ばれるもので、キャンセルもあり得る仮注文だ。2019年から納入する。航空機の世界ではこのように「確定」「オプション」を同数程度にして契約するのが通常のパターンという。

   ちなみにMRJは78席と92席の2タイプがあり、成田からならベトナムのハノイあたりまで飛ぶことができる。高機能エンジンや機体の工夫などにより、従来の小型機より燃費性能が2割程度向上した点が「売り」となっている。

   今年の英国の航空ショーで三菱航空機はさらに、ミャンマーの航空会社「エア・マンダレー」からも確定6、オプション4の計10機のMRJ受注に成功した。2018年に納入を始める。東南アジアの会社からの受注は初めてだ。

   この結果、MRJの総受注は確定191機、オプション184機の計375機に積み上がった。しかし、喜んでばかりもいられない。開発・製造などの投資を回収する「採算ライン」は、MRJのような小型ジェットの場合、400~500機とされるが、確定ベースではなおその半分以下にとどまる。三菱航空機としては1000機以上の販売を目指しており、道半ばどころではないのが実情だ。

「納入延期」が3回

   MRJは「半世紀ぶりの国産旅客機」とも言われるが、その半世紀前の旅客機とはプロペラの「YS―11」。「ゼロ戦」の設計主任だった故・堀越二郎氏も当初かかわり、1965年に就航したが、海外販売がふるわず、ほどなく生産終了に追い込まれた経緯がある。MRJが同じ轍を踏まない保証はどこにもない。

   不安要素の一つは、これまで3回、納入延期を繰り返していることだ。当初は初号機の全日本空輸への納入時期を2013年中としていたが、「海外部品メーカーとの調整に手間取る」などを原因とする3度の延期の結果、現在では2017年4~6月を予定している。航空機メーカーに開発スケジュールの延期は付きものとはいえ、いまだ納入実績のないMRJを世界で売るにあたっては、誤算以外の何者でもない。

   とりわけまずいのが、ライバルメーカーの動きだ。小型機メーカーはカナダのボンバルディアとブラジルのエンブラエルの2社に絞られ、そこにMRJが参入する格好。MRJが延期を繰り返しているうちに、エンブラエルは燃費性能の1割向上に成功し、2018年に納入を開始するとされる。MRJの優位性は時間の経過とともに薄れつつある。

   今年の航空ショーは昨年8月の3度目の延期発表後の動向を占う意味があり、新規受注を得たこと自体は一歩前進。しかしライバルの性能向上が迫るなか、採算性確保に向けて残された時間は多くない。

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