雑誌「創」、柳美里に何年も原稿料払わず 編集長「『応援してくれている』と考えてしまっていた」と弁解

印刷

   「実は、もう何年も稿料が支払われていないのです」――。芥川賞作家の柳美里さん(46)が月刊誌「創」で連載しているエッセイの休載理由を自身のブログで明かした。

   篠田博之編集長とやりとりしたメールの一部内容も公開し、読者に休載理由を説明すべきだと訴えた。

「稿料を支払うことは、筆者の『力になる』ことではない」

柳さんは16日もブログを更新し、その後篠田編集長から届いたメールなどを紹介している
柳さんは16日もブログを更新し、その後篠田編集長から届いたメールなどを紹介している

   柳さんは2014年10月15日、「『創』休載の理由」と題したブログ記事を公開した。11月号での休載について編集後記に何の説明もなく、このままでは柳さん側の事情で原稿が間に合わなかったと誤解されると考えたためだという。

   休載の原因は原稿料の未払いだった。柳さんの連載は2007年にスタートしたが、「もう何年も稿料が支払われていない」そうだ。そのため柳さんは9月、これまでの未払い分が全額振り込まれるまで次の原稿は書かないとの旨を篠田博之編集長にメールで伝えた。すると篠田編集長からは、

「返信が遅くなって申し訳ありません。ショッキングなメールでしたので、考える時間が必要でした。おっしゃること、もっともだと思います。何とかしようとは思っているのですが、大変な時期に力になれずにいて申し訳ありません」

との返事があったという。10月には再び編集長から下記のメールも届いたそうだ。

「弊社から『黒子のバスケ』脅迫犯の手記がようやく発売になり、これが売れるとある程度入金もあると思いますので、可能になり次第、原稿料を振り込んでいきます」

   柳さんは「篠田さん、筆者に稿料を支払うことは、筆者の『力になる』ことではありません。労働の対価を支払うことです」「もし、手記が売れなかったら、原稿料は支払われないのでしょうか?」などとブログ上で反論し、未払い分がどのくらいあり、いつまでにいくら支払うのかを明らかにするよう訴えた。最後には「篠田さん、読者には、編集長として休載(あるいは、連載終了)の理由を説明すべきだと思います。おかしいですか?」と投げかけた。

   柳さんは8月のブログで「我が家は常時貯金ゼロ、借金ン千万円の状態なので、原稿料をもらえない仕事は、現実的に無理です。できません」とも書いていた。

阿曽山大噴火「12年間ちゃんとお金貰ってるけどなぁ」

   半ば「公開質問状」のようなブログは、インターネット上でも反響を呼んだ。未払い経験者は他にもいるようで、創出版から「ドキュメントオウム真理教」を出しているフリーライターの渋井哲也さんはツイッターで、

「私の場合、そんなに本数ないけど。未払いがあり、何度も請求してもらえたこともあったけど、未払いだろうなとふんで書かなかったしな。それでも未回収が何本かあったはず」

と振り返った。

   ジャーナリストでもある有田芳生参議院議員は「他の筆者からも聞いています」とツイートし、「でも篠田編集長、7年も未払いとは!柳美里さんの主張は本当ですか。事実ならまったくおかしいです」と篠田編集長に問いかけた。

   一方、裁判傍聴記を連載している阿曽山大噴火さんはツイッターで「私も連載陣の一人だけど、12年間ちゃんとお金貰ってるけどなぁ。人によって何か違いがあるのかね?」とコメント。しっかり支払われているという執筆者もいるようだ。

   篠田編集長は16日、J-CASTニュースの取材に対し、柳さんに原稿料を払えていないことを認めた。その上で、

「『創』が赤字であることは以前から話していたし、(『創』の状況を理解して書いてくれている)他の執筆者と同様に『続けよう』という意思で書いてくれている、『応援してくれている』と考えてしまっていた。認識の行き違いがあった」

と説明した。

   休載告知をしなかったことについては、「現時点では柳さんと今後の連載について話し合っておらず、真意を確かめた上でないと休載を告知するわけにはいかないと判断し、今月号の編集後記で説明することは控えた」という。

   17日には「創」の公式ブログを更新。経営状況や柳さんとのこれまでの関係などを説明した上で、

「プロの書き手として柳さんが言われていることは当然のことで、異論の余地はありません。早急に話し合いをし、対処したいと考えています。柳さん自身が書いているように、貴重な執筆の時間を妨げたことも申し訳ないと思っています」

と結んでいる。

ラーニング

   環境省が毎年行っている「環境にやさしい企業行動調査」では、7割の企業が経営層や従業員に対する環境教育を行っていると回答しています(平成26年度調査結果)。環境にやさしい企業活動を実践するためには、環境保全への意欲を高め、環境に関する正しい知識を身につけるための環境教育が必要です。 続きを読む

PR 2017/2/15

  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter
コメント・口コミを投稿する
コメント・口コミを入力
ハンドルネーム
コメント・口コミ
   

※誹謗中傷や差別的発言、不愉快にさせるようなコメント・口コミは掲載しない場合があります。
コメント・口コミの掲載基準については、コメント・口コミに関する諸注意をご一読ください。

注目情報

向田邦子、阿久悠、秋元康の作品から、現代の女性像を紐解く。

「女性と文化」WEB公開講座
追悼
シニアの健康ライフ
Slownetからのおすすめ記事(提携)
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中