コミュニティーの再生【岩手・大槌町から】(68)

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散歩前に入念に準備体操する参加者=2014年11月8日、大槌町桜木町
散歩前に入念に準備体操する参加者=2014年11月8日、大槌町桜木町

   震災後の大槌町のまちづくりでは、コミュニティーをどう再生させ、どう活性化させていくかが大きな課題になっています。防潮堤や住宅が建設されても、そこに住む人たちが生き生きと暮らすことができなければ、真の復興とはいえないからです。


   そんな中、小鎚川を遡った津波で被災した桜木町と花輪田の両地区で、自治会が、住民の結束を強めようと新たな試みを始めました。「散歩の会」と「史跡巡り」です。いずれも地域復興協議会のまちづくりの論議から発案されました。


   桜木町自治会の「散歩の会」は11月8日、花輪田自治会の「史跡巡り」は11月9日にありました。

   「散歩の会」では、散歩前に血圧測定と、散歩の効用を説く町役場長寿課によるミニ講義がありました。入念に準備体操をし、深まる秋の日差しを浴びながら、約60人の参加者が桜木町から臼澤鹿子踊保存会館伝承館までの道のりを往復しました。途中、休憩を入れて約1時間、6千歩ほどの道のりでした。

   散歩後、自治会の横山秀雄会長は「健康、親睦、それに避難路を確認する防災の目的を持った散歩でした。毎年、開催し、大きく広げていきたい」と抱負を語りました。参加した木村恵子さんは「おしゃべりしながら歩き、秋を満喫して楽しかった」と感想を述べました。


談笑しながら散歩する参加者=2014年11月8日、大槌町小鎚
談笑しながら散歩する参加者=2014年11月8日、大槌町小鎚
深まる秋の光景を見ながら散歩する参加者=2014年11月8日、大槌町小鎚
深まる秋の光景を見ながら散歩する参加者=2014年11月8日、大槌町小鎚

   一方、花輪田自治会の「史跡巡り」には約20人が参加しました。花輪田地区には史跡が数多くあり、「隠れ岩」の伝説や、古廟(こびょう)山を開山した慈泉和尚の足跡が残っています。「隠れ岩」は、室町時代に関東地方で起きた「永享の乱」に関連し、当時の大槌孫三郎の軍勢が南部氏の攻撃を防ぎ、古廟坂の「隠れ岩」から敵将・南部守行を弓で射た、という伝説です。また、古廟山は、江戸時代の仏教者・菊池慈泉が開山して仏道信仰の霊場とし、天災に苦しむ人たちの救済にあたりました。

   自治会事務局長の六串信次さんが、「隠れ岩」があったとされる場所や、古廟山の開山碑を案内し、説明にあたりました。「大槌の先人の努力に敬意を表したい。郷土史を次世代に引き継いでいきたい」と六串さん。


古廟山開山碑を見学する史跡巡りの参加者=2014年11月9日、大槌町小鎚
古廟山開山碑を見学する史跡巡りの参加者=2014年11月9日、大槌町小鎚

   午前中の史跡探訪を終えて、午後には野外バーベキューが行われ、自治会の会員と花輪田地区にある定住促進住宅の住民合わせて70人が参加し、親睦を深めました。自治会の三浦正幸会長は「震災後、住宅建設が進んで新しい住民が増え、一体感をどうつくっていくのかが課題になっています。折に触れて交流会を開き地域を盛り上げていきたい」と話しています。

(大槌町総合政策課・但木汎)


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