2024年 4月 27日 (土)

女性の「デリケートゾーン」ケアが普及し始める 脱毛や専用石けんの使用からクリニックでの手術まで

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「悩みや気になることがある」人は92%

   衛生用品大手ユニチャームが10~40代の女性を対象に実施したアンケート調査(2014年2月)によると、デリケートゾーンのケアに「関心がある」と答えた女性は95%で、「悩みや気になることがある」人は92%と、関心の高さが浮き彫りになった。悩みの内容で多いのはかゆみやニオイ、ムレ。黒ずみや乾燥が気になるという回答も見られた。

   しかし「デリケート」な話題であるだけに、他人には相談しにくい悩みだ。今や美容外科ではさまざまな治療が可能だが、ある程度はセルフケアで予防、改善できる。

   かゆみやムレ、においについては、清潔を保つのが一番だ。デリケートゾーンにはおりものなどの分泌物や尿などが付着し、雑菌が繁殖しやすい。入浴時にはしっかりと洗う習慣をつけよう。ただし皮膚が薄いので、石けんをよく泡立てて、指の腹でやさしく丁寧に汚れを落とすこと。経血やおりもので汚れたときは下着やナプキンをこまめに取り替える、ショーツは通気性の良いものを選ぶなど、ちょっとした心がけでかゆみやムレ、ニオイを防ぐことができる。

    それでもかゆみを感じる場合はカンジダ膣炎という病気の疑いもある。また、ニオイに関しては「すそワキガ」といい、性器の周りのニオイを発する汗腺が人より多いとニオイがきつくなるケースも。いずれもセルフケアで解消するのは難しいので、専門家に相談するとよいだろう。

   デリケートゾーンは肌が薄く色素沈着を起こしやすい。締め付けの強い下着やタイトなジーンズなどを履いていると摩擦で黒ずみが生じることもある。まずは下着のサイズや形状を見直し、刺激を軽減したい。素材も綿など肌にやさしいものを選び、きついジーンズよりスカートを履くなど、デリケートゾーンを意識することが大切だ。

[アンチエイジング医師団取材TEAM/監修:山田秀和 近畿大学医学部 奈良病院皮膚科教授、近畿大学アンチエイジングセンター 副センター長]


アンチエイジング医師団

「アンチエイジングに関する正確で、最新かつ有効な情報」を紹介・発信するためにアンチエイジング医学/医療の第一線に携わるドクターたちが結成。 放送・出版などの媒体や講演会・イベント等を通じて、世の中に安全で正しいアンチエイジング情報を伝え、真の健康長寿に向き合っていく。HPはhttp://www.doctors-anti-ageing.com 2015年4月1日から医療・健康・美容に関する情報サイト「エイジングスタイル(http://www.agingstyle.com/)」の運営も開始。

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