2024年 4月 16日 (火)

自動車ナンバープレートもイラスト入りに 1組5000円に買い手は...

   2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、自動車のナンバープレートがカラフルになりそうだ。東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムや国民から公募した図柄(イラスト)が入る特別仕様のほか、2019年のラグビーワールドカップ開催を記念した特別仕様や、富士山など地元の山や祭りの絵を描いた「ご当地ナンバー」も登場する。

   図柄やイラスト入りのカラフルなナンバープレートは米国などに先例があるが、これまで乗用車では白地一色だった日本のナンバープレートもにぎやかになりそうだ。

  • 日本のナンバープレートもこんな感じに?
    日本のナンバープレートもこんな感じに?
  • 日本のナンバープレートもこんな感じに?

東京五輪をきっかけに「ご当地仕様」も解禁

   国土交通省が新たに交付するのは、①東京五輪・パラリンピック開催記念の特別仕様ナンバープレート②ラグビーワールドカップ開催記念の特別仕様ナンバープレート③図柄(イラスト)入りご当地ナンバープレート――の3種類。東京五輪・パラリンピック仕様は2017年10月ごろから、ラグビーワールドカップ仕様は2017年4月ごろから、図柄入りご当地仕様は2018年10月ごろから登場する。

   東京五輪・パラリンピック開催記念の特別仕様は、同大会の公式エンブレムをナンバープレートにあしらったり、国民から公募した図柄(イラスト)をナンバープレートの背景として用いる。図柄(イラスト)の公募方法は国交省が東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と調整して決める。

   2019年のラグビーワールドカップ開催記念の特別仕様は、大会関連マークをあしらうほか、大会を盛り上げる図柄(イラスト)を描く。具体的には国交省がラグビーワールドカップ組織委員会と調整して決める。

   このほか、地方自治体を代表する山や祭りなどの図柄(イラスト)を背景とする「ご当地ナンバープレート」も登場する。地域振興や観光振興が目的で、「品川」「練馬」など運輸支局等を表示する全国116地域が対象となる。具体的な図柄(イラスト)は地方自治体が国交省に提案する。

   いずれもユーザーが希望すれば、新車だけでなく、登録済みの車の場合でも既存のナンバープレートから付け替えが可能。図柄(イラスト)入りの場合は寄付金を募り、バスやタクシーのバリアフリー化など交通サービスの整備に充てる。寄付金は国や地方自治体以外の非営利団体が集め、配分を決めるという。

原付バイクではすでに可能に

   ナンバープレートの交付は現在、2枚1組で1400円、希望ナンバーの場合は4000円となっている。特別仕様のナンバープレートはアルミ板に図柄のシートを貼ってプレス加工する形となるため、4000円を上回るのは確実で、寄付金は最低1000円程度となる見込み。

   地方自治体が発行する原付バイクのナンバープレートには、図柄(イラスト)を入れることが既に認められているが、自動車のナンバープレートは初めて。改正道路運送車両法が昨年成立し、自動車でも可能となった。

   米国ではニューヨーク州が自由の女神やナイアガラの滝をイラスト化、フロリダ州がスペースシャトルをイラスト化したナンバープレートを用いるなど、各地で図柄入りのカラフルなナンバープレートが人気を呼んでいる。

   東京五輪パラリンピックやラグビーワールドカップの特別仕様は期間限定だが、ご当地ナンバーに期限はない。地方自治体のアイデアしだいで、富士山などの自然や京都の観光地などのシンボルが登場することになりそう。ただ、1組5000円前後の価格にどの程度買い手がつくか。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中