「老舗ブランド消えるの寂しい」 自動車サーブ、70年で歴史に幕

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   かつて日本でも人気だったスウェーデンの自動車ブランド「サーブ」(SAAB)がブランド戦略の転換によって2017年に消滅し、70年続いた歴史に幕を下ろすことになった。

   運営会社であるナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)が電気自動車(EV)の開発に専念することなり、2016年6月末に「2017年でサーブの商標を使用しないことを決定した」と発表。今後について「新しいブランドをNEVSにし、EVの売り込みを強化していく」といい、サーブブランドが使われることはなくなったのだ。

日本でもバブル期に人気

   1947年、スウェーデンの航空・軍需メーカー「サーブ」の自動車ブランドとして誕生した。航空機のフォルムを応用したデザインや技術など個性的なスタイルが評判となり、世界でも人気ブランドの一つに数えられるようになった。

   しかし、1990年に米ゼネラル・モーターズ(GM)の出資を受けて、サーブ・オートモービルとして独立すると、2000年にGM傘下入り。それでも長く続く販売の低迷から抜け出すことはできず、さらにGMそのものの経営も悪化したことから、2010年にはオランダのスパイカー・カーズが買収した。リーマンショックを経て2011年にはついに経営破綻してしまい、2012年に中国傘下のNEVSがサーブブランドを存続させるために買収した。

   長く苦境が続いたサーブだが1970年代後半には「サーブ900」というモデルが世界中でヒット。日本でも1980年代後半に作家の五木寛之氏が自分の「900」を作品に取り上げ、広告のイメージキャラクターにも採用された影響などもあり、1980~90年代のバブル期に高級志向の強い消費者を中心に人気となった。しかし、バブルが弾けて以降は日本市場から次第に姿を消していった。

「まだ残っていたのか」の声も

   とはいえ、日本でも根強いファンは健在で、サーブ消滅が報道されると、ネット上では「老舗ブランドが消えるのはやっぱり寂しい」「独創的なデザインでおもしろかったのに」「あこがれのブランドだった」「あの角張ったフォルムがかっこよかった」などと消滅を惜しむ声があがっている。

   その一方で、「GM傘下でサーブの個性がなくなり、つまらないデザインになった」「まだ残っていたのか。かっこ悪くて売れなかったということだろ」「中国のサーブというのは、ちょっとな」といった冷ややかなコメントも少なくない。

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