中国鉄鋼大手2社が統合 それでも「過剰生産」是正は不透明

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   中国の国有鉄鋼大手、宝鋼集団(上海市)と武漢鋼鉄集団(湖北省)が経営統合し、世界第2位の鉄鋼メーカーが誕生することになった。両社は中国の国有企業で、中国政府が2016年9月末に統合を承認した。宝鋼集団が中国宝武鋼鉄集団に社名を変え、その傘下に武漢鋼鉄集団が入る。統合の時期などは明らかにしていない。

   2015年の粗鋼生産量は、宝鋼集団が世界5位の約3490万トン、武漢鋼鉄集団が世界11位の約2580万トンで、統合すると約6000万トンに達することになる。世界2位の中国の河鋼集団(河北省)や世界3位の新日鉄住金を抜き、世界トップの欧州アルセロール・ミタルに次ぐ巨大鉄鋼メーカーとなる。

  • 中国の国有鉄鋼大手の2社が経営統合した。
    中国の国有鉄鋼大手の2社が経営統合した。

中国の格安鉄鋼輸出の余波

   世界の粗鋼生産量は約16億トンで、そのうち半分を中国が生産している。しかし、中国経済の減速で鉄鋼需要は急減し、過剰に生産されて中国国内で消費しきれない鉄鋼が安値で輸出されて国際市況は悪化。アルセロール・ミタルが2015年12月期決算で巨額赤字に転落するなどライバルメーカーの経営を直撃している。

   日本の鉄鋼業も例外ではない。2015年の中国の輸出量は約1億トンに上り、日本勢の生産量に匹敵する規模だ。中国の格安な鉄鋼が輸出されたあおりで、新日鉄住金、JFEホールディングス、神戸製鋼所の大手3社は2016年4~6月期にいずれも赤字に転落した。

   中国の過剰生産は各国の鉄鋼業に打撃を与えており、国際的な批判を浴びている。そのため、中国政府も過剰生産の解消に向けて設備の削減を促し、国有の鉄鋼大手の統合を進める方針を示してきた。今回の宝鋼集団と武漢鋼鉄集団の統合は政府主導だったとみられ、今後も業界再編が続くとみられる。

中央政府の影響が及びにくい地方の中小メーカーの存在

   ただ、中国の過剰生産が解消に向かうかは予断を許さない。今回の合併について、日本の鉄鋼業界からは「実のある形で成功させてほしい」(日本鉄鋼連盟の進藤孝生会長)、「第一歩を踏み出した」(新日鉄住金の宗岡正二会長)などと一定の評価をするコメントが出ている。

   しかし、中国には中央政府の影響が及びにくい地方の中小メーカーが数多く存在する。大手が減産すると中小が増産するという構造になっているとされ、「大手の業界再編が進んでも過剰生産がどこまで是正されるかは不透明」(日本の鉄鋼大手)な状況だ。また、再編は雇用問題へと発展する可能性が高く、中国国内での反発が予想されるだけに、どこまで実効性を伴った再編が進むか、期待しつつも半信半疑というのが日本の業界の大方の見方のようだ。

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