2024年 4月 27日 (土)

「西郷どん」ボーイズラブ報道に批判続出 「最初からBLって言うな」というファン心理

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   NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」をめぐる報道で、BL(ボーイズラブ)の文字が躍った。同ドラマの主演発表の場で、劇中に描かれる「いろんな愛」のひとつとして、「ボーイズラブ」の言葉が主催者側から出たことを受けたものだ。

   こうした報道を受け、BL好きな人たちが大喜びしている――かと思いきや、ツイッターなどを見ると、逆に厳しい批判の声が目立つ形となっている。なぜなのか。

  • 脚本に注目が集まる(画像はNHK公式サイトより)
    脚本に注目が集まる(画像はNHK公式サイトより)
  • 脚本に注目が集まる(画像はNHK公式サイトより)

脚本担当の言及が発端で

   「西郷どん」は2018年放送予定で、幕末から明治初期にかけて活躍した西郷隆盛らの生き様を描く。NHKは2016年11月2日、主演に鈴木亮平さん(33)が決まったと発表。会見に同席した脚本担当の中園ミホさんは、(林真理子さんの)原作には「師弟愛や家族愛、男女の愛、ボーイズラブまで」の「いろんな愛」が描かれていると指摘した。この発言が、ボーイズラブをドラマ中でも描く可能性を示唆したものと受け止められ、会見内容を報じた同日のニュース(電子版)では、

「『西郷どん』はBL要素たっぷり!?」(産経ニュース)
    「大河初ボーイズラブ要素も」(日刊スポーツ)
    「アクション、BL、裸もあり?」(スポニチアネックス)

などの見出しが躍った。

   「ボーイズラブ」をめぐっては、6つ子の兄弟が活躍するアニメ「おそ松さん」(2015年秋放送開始)が大人気となった背景に「腐女子」と呼ばれる存在がある、として注目を集めた。「おそ松さん」はアニメだけでなく、様々なイベントや商品コラボの分野でも人気を集め、「腐女子」層がかなりの広がりをもっている事を見せつけた形となった。

   こうしたBLに関心を持つ層は、今回の「西郷どんにBL要素」報道をどう受け取ったのか。ツイッターをみると、批判的な声が目立っている。とくに、主催者側が真正面から「BL」要素を口にした事に抵抗を感じる人が多いようだ。

「いい加減マスコミは、BL好き層の多くは意図的にこういうことされるの嫌いな層だって覚えてほしいなぁ」
    「違うんだよ...BLを楽しみに見るんじゃないんだ!!!無さそうなところから見出すのが楽しいんだろうが!!」
    「だから、最初からBLだのなんだの言うな、と。そういうのはこちらから見つけて行くから」

といった調子だ。どうやら、

「色事というものは『秘め事』ですよ。秘めてこそ、生きるもの」

ということらしい。なかには、こんな友人の言葉を思い出した、と紹介した人もいる。

「腐女子が最初から腐っているものを食べると思うなよ!」

   この言葉は、BLものの世界は奥深く、「簡単にBLサービスをしようとしても失敗しがち」な状況を指摘しているようだ。

「お相手」に興味津々の人も

   では、NHK会見ではどうすれば良かったのか。比較的目立つのは、

「西郷どんにBL要素ってなんだ 衆道要素と言うべし」
    「これはさらっと『今回の大河は衆道要素ありますよ!』(略)で良かったんじゃないでしょうか」

といった声だ。衆道とは、広辞苑によると、「しゅどう」と読み、「(若衆道の略)男色の道。美道。かげま。にゃくどう。じゃくどう」とある。本のタイトルに登場する例では、『戦国武将と男色―知られざる「武家衆道」の盛衰史』(乃至政彦著、洋泉社)などがある。

   いずれにせよ、現状でも批判一色というわけではなく、中には期待する声もある。

「ガチムチ西郷とツンデレ(編注:島津)斉彬さまのBL大河なら全力で応援するけどなー(笑)ところで斉彬さまは誰やねん←ここ重要」
    「ていうか誰とBLすんねん 大久保(編注:利通)か?月照和尚か?」

と、「お相手」に興味津々の人もいる。

   NHKの2日会見の模様を伝えた日刊スポーツ記事(電子版)によると、制作統括の桜井賢チーフプロデューサーは、「ボーイズラブについて『尊敬する人に対する恋愛感情に近い思いなど、あの時代の男たちのあり方、心情があったのではないか』」などと、「笑顔」で話したという。

   「西郷どん」の放送は、2018年1月から。17年夏に撮影が始まる予定だ。

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