義務教育の最後に、市民資格を得るための、さまざまな卒業検定がある。
リュサンドロスさんはAコース。1か月間の「クリュプテイア」配属だ。これは将来有望な者だけの特殊部隊で、秘密のベールに覆われている。
ウワサでは、単独行動で昼は山野に身を隠し、夜間に活動するらしい。任務は、奴隷のなかで将来反乱を指導しそうな者を暗殺することらしい。
義務教育の最後に、市民資格を得るための、さまざまな卒業検定がある。
リュサンドロスさんはAコース。1か月間の「クリュプテイア」配属だ。これは将来有望な者だけの特殊部隊で、秘密のベールに覆われている。
ウワサでは、単独行動で昼は山野に身を隠し、夜間に活動するらしい。任務は、奴隷のなかで将来反乱を指導しそうな者を暗殺することらしい。
町の東にある、アルテミス・オルティアの神域。ここも、検定コースの舞台だ。
課題はチーズ争奪戦。神殿の祭壇に山と積まれたチーズを、守る側と奪う側とに分かれて争う。これには、全ギリシャから観戦を楽しむ人が訪れた。だがやる方にとっては楽しいものではない。
観客の目は、僕らの戦いぶりを厳しくチェックしている。守る側は本気で鞭をふるって「死守」し、必ずや流血の争奪戦になるのだ。
「エピスキュロス」というボールゲームもある。
夏祭りの季節に、14人ずつのチームが優勝を争うもので、市民は観戦を楽しみにしている。
1つのボールを巡って2チームが競うサッカーに似たゲームだが、手を使って「暴力的プレー」も繰りひろげるのだ。この試合は重傷者や、時には死者も出るくらいワイルド。戦闘モード全開の球技だといえよう。
|