・このコースのPOINT：
２人一組で、楽しくクロールを練習します。バリエーション豊かな練習をすることで、
　－　基礎技術をしっかり身につけます
　－　基礎技術の発展を目指します

今回の撮影は、鎌倉女子大学・岩瀬キャンパス内のプールで行いました。
このプール棟は平成16年に新設され、第51回 神奈川県 建築コンクールで優秀賞・アピール賞を受賞しています。

泳ぎ方を覚える前に、1章ではまず「浮きかた・沈みかた」を練習します。
「今さらなぜ？」と思うかもしれませんが、水の性質を理解し、水の中でバランスを取って、浮き沈みが自由にできることは泳ぎの原点です。この感覚をしっかり身につけましょう。水中でリラックスできれば、しめたものです。

うつ伏せに浮きます。両腕は力を入れず、耳をはさむように頭の上に伸ばします。その両手を、パートナーが引きながら後退します。
※パートナーは時々手を離し、浮いている人が進行方向に自然に流れることを確認しましょう。

★ POINT ★
水の感触を味わいながら、自分が一本の丸太になって流れていくようなイメージを持ちましょう。
※ 蹴伸びとは

蹴伸びをするとき、この姿勢はNG。顔の向きに注意しましょう。顔を上げると水の抵抗が大きくなり、足が沈みやすく、バランスを崩します。

★ POINT ★
水に顔をつけることに慣れましょう。両腕は力を入れずまっすぐに伸ばし、腕で耳をはさむようにして、あごを引きます。視線は進行方向ではなく、プールの底に向けましょう。

うつ伏せに浮きます。両腕は力を入れず、耳をはさむように頭の上に伸ばします。今度はその両足を、パートナーが引きながら後退します。
パートナーは時々手を離し、浮いている人が進行方向に自然に流れることを確認しましょう。

★ POINT ★
慣れてきたら体が反ったり丸まったりせず、まっすぐになるように意識しましょう。力は入れません。

うつ伏せに沈み、おなかをプールの底につけます。軽くジャンプして、足から水に沈んでいく感覚を覚えましょう。

★ POINT ★
水の中は体勢が安定せず、つかまるところもありません。まず、落ち着くこと。空気をゆっくり吐き出すと、底に沈んでいきます。慣れてきたら、体をまっすぐキープするように意識しましょう。

仰向けに沈み、背中をプールの底につけます。水が入らないように手で鼻をつまみ、軽くジャンプした勢いで足から沈み、空気を吐き出します。

★ POINT ★
水中で態勢を整えたら、周りがどのように見えるか観察してみましょう。水面に戻るときはバランスを崩して滑らないように、落ち着いて動きましょう。立ち上がる動作もていねいに行います。

うつ伏せに浮き、パートナーに沈めてもらいます。パートナーがしっかり乗っていることを背中で感じながら、プールの底を無理なくゆっくり移動します。

★ POINT ★
沈む感覚や水の抵抗、浮力を経験することで、水中での運動感覚が向上します。パートナーは足元が不安定なので、手で水をかきながらバランスを保つ工夫をしましょう。