2024年 4月 27日 (土)

15人の同期が12年でゼロに 外資系コンサルをクビになっても恥ずかしくない

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「向いてない」と早めに気づかせてあげるのも優しさ

   実際、コンサルタントに向いてなかった人が、事業を始めて成功する例はいくらでもあります。仕事をクビになる(退職勧奨を受ける)ことは、決して恥ずかしいことではない。辞めた後も、みんなアグレッシブです。

「むしろ早めに向き不向きが分かって得をした。コンサルタントとして働いて得たものはゼロではなかった。早めに新しいスタートを切って、もっと成功する」

   そんな前向きの考えを持っています。生ぬるい環境に何となく勤めて40代になり、そこで自分が向いてないことが分かったら致命的になる。その分野で昇進できない、成功できないと分かるのは早ければ早いうちがいいということです。

   これは、スポーツ選手や科学者、芸能分野の人で考えると分かりやすいと思います。音楽の才能がないのに、なんとなくそこそこ食えるからということで、すれすれの生活をし続けて40歳になってしまった元バンドマン。

   なんとなく博士課程に進み、なんとなく時間を費やして、30を超えてようやく学問の世界では食っていけないと気づいて民間企業に就職を考えるも、職歴がなく路頭に迷ってしまうポスドクたち。

   向いてないものは向いてない、将来にわたって続けていくことは難しいと早めに気づかせてあげる。アウト宣告をしてあげるのも、実は別の意味での優しさであるのです。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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