2024年 4月 26日 (金)

12万円の"ノート"を初めて一般販売 お遍路向け「納経帳」だが自由に使ってと作った匠

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   1919年(大正8年)の創業からふすまや障子の表装に携わってきた信好堂(東京都文京区)が2019年に100周年を迎えることを記念して、最高級の和紙を使用した特別な「納経帳」を16年4月から期間限定で販売する。そのお値段は、なんと12万円。

  • 写真は10年前に歩きお遍路で使われた納経帳
    写真は10年前に歩きお遍路で使われた納経帳
  • 写真は10年前に歩きお遍路で使われた納経帳

美しさと耐久性を兼ね備えた品質

   納経帳は四国八十八ヶ所巡り(真言宗開祖・空海が四国の八十八ヶ所に開創した霊場の巡礼)の「四国遍路」の時に、各礼所でお経を唱えた印としてもらう「御朱印」を集めるための帳面のこと。「お遍路」ともいわれるこの巡礼で四国を訪れる人は年間20~30万人で、幅広い年代に人気がある。最近では外国人の参加者も増えているという。納経帳はそんなお遍路に欠かせないアイテムとされる。信好堂の納経帳はこれまで特注生産のみ受け付けていたが、今回100周年を記念して初めて一般販売されることになった。

   その用途は納経のためだけではない。信好堂ではサイン帳や自分史、エンディングノート、フォトアルバムなど多目的な"ノート"としての使い方を提案している。信好堂の納経帳はこの道45年の職人が一冊一冊手作業で作り、美しいだけではなく四国八十八ヶ所約1200kmの道のりを徒歩で巡る「歩きお遍路」の過酷な行程にも耐える品質だという。装丁デザインは一冊ごとに異なり、着なくなった着物や着物の帯などを再利用して仕立てる依頼も可能だ。破損があった場合は無料で修復対応する。

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