2024年 4月 26日 (金)

「彼女がいない、この一点で人生崩壊」 秋葉原殺人犯の孤独と苦痛

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「不細工な俺は存在自体が迷惑なんだっけ」

   加藤容疑者が利用していたと思われる掲示板サイトは、「究改交流掲示板」と呼ばれるもの。携帯電話サイトの掲示板としては、それほど知名度が高いとはいえないが、最近ではこうした携帯電話の掲示板サイトが若年世代を中心に「交流の場」となってきている。ITジャーナリストの井上トシユキさんはJ-CASTニュースに対し「密な交流の場がたこつぼ的になり、ネットユーザーがランダムに掲示板サイトに流れるようになってきた」と話す。

   実際、この掲示板では私生活について赤裸々に綴られており、事件前には派遣社員として働くことへの苦痛や孤独感を彷彿とさせる書き込みが続く。

「チャンスは全ての人に平等に与えられるべき 生かせるか生かせないかはその人次第」「もしかして、俺、チャンスを逃してるわけ?そんなチャンス、人生に一回もなかったけど」(6月4日5時20分、21分)

   6月5日になると「作業場行ったらツナギが無かった 辞めろってか」(午前6時17分)、「やっかい払いができた会社としては万々歳なんだろうな」(午前7時44分)「ツナギあったよ、だと 自分で隠しておいてよく言うよ」(午前7時45分)と職場への不満が綴られている。

「大幅なリストラだし、当たり前か」(6月5日6時5分)
「あ、住所不定無職になったのか ますます絶望的だ 」(6月6日1時44分)

   さらに6月6日2時48分には「やりたいこと…殺人 夢…ワイドショー独占 」と書き込まれている。

   掲示板では職場への不満のほかに、女性や孤独についての言及も多い。「彼女がいれば夜逃げする必要なかったし」「彼女がいない、ただこの一点で人生崩壊」(6月5日5時18~19分)。「一人の虚しさは異常」(6月5日午後1時20分)「友達もできない俺に彼女ができるわけない」(6月6日2時58分)などいった書き込みのほか、「不細工な俺は存在自体が迷惑なんだっけ」といった自身の容姿についてのコンプレックスを伺わせる書き込みもある。

   加藤容疑者は工場の塗装工程に派遣されており、派遣先の企業は2008年6月9日に「変わった様子は見られませんでした」とのコメントを発表している。

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