2024年 5月 6日 (月)

ハイブリッドや電気自動車「無償提供」 洞爺湖サミットで各社がアピール

電機メーカーと組んで実用化をめざすところも

   電気自動車の本命ともいえる燃料電池の開発も熱を帯びてきた。燃料電池の開発には、ホンダのように独自開発を貫いているところもあれば、トヨタと松下電器産業のパナソニックEVエナジーや、三菱自とユアサGS、三菱商事が共同で設立したリチウムエナジージャパン、日産と日本電気のオートモーティブエナジーサプライ(AESC)と、電機メーカーと組んで実用化をめざすところもある。

   自動車業界関係者は、「電気自動車の普及のためには、搭載する燃料電池のレベルをもっと上げる必要がある。極論すると、携帯電話と同じこと。小さくてパワーがある電池が求められている」と、世界的に先行する日本の燃料電池の技術だが、なお向上が必要だと指摘する。

   こうした中で、仏ルノーは日産が開発するAESC製の高性能リチウムイオン電池を搭載した電気自動車を、2011年度にはイスラエルやデンマークで走らす計画を明らかにしているし、独フォルクスワーゲンは日本の電機メーカーで、蓄電池の技術に定評がある三洋電機と組んでHV用燃料電池の開発に乗り出すという。前出の関係者は、「(日本は)電池に長けたメーカーが少なくないですからね。三洋電機とフォルクスワーゲンのような組み合わせはまだ出てくるかもしれません」と、電機メーカーにも熱い目が注がれていると話す。

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