2024年 4月 27日 (土)

公用車やめモノレール出勤 31歳・新千葉市長の政治哲学

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大前研一氏設立「一新塾」の同期は約90人

   熊谷さんは、会社員時代の先輩にもあたり、一新塾でも活躍していた田島要衆院議員(民主党)の姿に感銘を受けて入塾したという。

   一新塾は、最初の3か月は座学を行った上で、グループワークやプロジェクトなども行うことが特徴。現職国会議員や県知事が講師として登場することも少なくない。熊谷さんは、「第18期」として在籍し、同期は約90人。在籍中は、小中学校や市議会に働きかけるなどして小中学生が政治教育に触れやすくすることを目指す「子どもと議会の架け橋」と呼ばれるプロジェクトを自ら立ち上げるなどして活躍したという。

   一新塾の森嶋伸夫代表理事・事務局長は、所属する塾生について、

「一新塾には、『この1年を人生の転機にしたい』と思って入塾なさるかたが多くおられます。一新塾での1年間では、本当にこれからの時代に求められていることを見極め、自らのミッション・ビジョンを徹底的に掘り下げた上で、その実現のために、必要なスキルを磨き、同志を獲得されています」

と話す。熊谷氏にとっても、この1年間が与えた影響は大きいと言えそうだ。

   その甲斐あったのか、07年4月の市議選では、8570票を集めトップ当選。議会では、公共事業の入札制度や、市が大株主のモノレールの経営状態などについての質問を繰り返した。そんな中、汚職事件で市長が辞職し、「出直し選」に向けて熊谷さんに出馬要請をしたのが、前出の田島議員だった。田島議員は選対責任者も務め、今回の当選にこぎ着けた。

   市長選中はブログの更新をやめていた熊谷さんだが、当選直後から更新を再開。市役所に初出勤した6月15日には、

「今日から執務開始です。私はモノレール駅のそばに住んでいるので公用車ではなくモノレールで出勤します。別にパフォーマンスではなく、こっちの方が早いからです。公用車は使用状況を確認してムダがあれば減らします」

と、今後の方針を淡々と綴っている。

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