2018年 7月 21日 (土)

1年定期で年1%超 人気根強い高い金利商品

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   銀行の定期預金の人気が根強い。店舗をもたないインターネット専業銀行の金利が、メガバンクなどに比べて高いが、最近はネット銀行以外でも比較的高い金利を全面に押し出している。ひところ、金利が高いのは、経営不振を意味するのでは、などと心配するお客もいたが、最近は少ないようで、人気は根強い。

あおぞら銀は年1.2%の金利が売りモノ

   あおぞら銀行が2009年6月1日から7月31日まで展開している「あおぞらダイレクト定期」は、「1年定期で年1.2%」の金利が売りモノ。300万円以上の預け入れ金額に適用されるが、50万円以上300万円未満の場合でも、預入期間が3年(半年複利)であれば年1.2%がつく。1年ものの年0.95%にしても、他行に比べれば高め。同行は「残高は情報開示していないが、好調に推移しています」と話す。

   新生銀行との合併を発表したばかりだが、定期預金の増勢ペースは「(発表前と)変わらないペースで推移している」と話している。

   定期預金しか扱っていない日本振興銀行は、1年もので年1.0%をつけている。テレビCMで認知度を高める一方、09年4月からは定期預金の金利を掲示したラッピングカーを走らせる。店舗は5月に100か店を達成した。普通預金は扱わない、店舗といっても一般の銀行のような現金を扱う構造でなかったりと、とにかくコストを抑えることで高い金利を維持している。

   同行の定期預金は、預金者が他行のATMから振込手数料を負担して預け入れる仕組み。それにもかかわらず、3月末の定期預金残高は4024億円、前年比3.2倍増と驚異的に伸びた。

預金者はペイオフ気にしない?

   インターネット専業銀行の金利が高いことはよく知られている。オリックス信託銀行の「eダイレクト預金」の1年ものは年0.9%、3年ものでは年1.10%となっている。

   「年1%」の金利が並ぶなかで、住信SBIネット銀行の1年ものは年0.51%と低い。それでも三菱東京UFJ銀行やみずほ銀行などと比べると2倍以上なのだから、取引の動機づけには十分だ。

   ちなみに、住信SBIネット銀行の場合は普通預金の金利でも年0.1%をつけていて、0.03~0.05%のメガバンクとの差は歴然としている。

   世界的な金融危機で株価が乱高下したことで、運用環境が整うまで様子見を決め込む個人投資家が、しばらく預けているケースもある。大ヤケドを負った投資家にとって、安心運用の定期預金は傷が癒えるまでの避難場所だ。

   一方、増加傾向にあるとはいえ、定期預金の預入期間は、「すぐに引き出せるように、短くなっています」(地銀関係者)。投資信託との分散投資も浸透してきて、多額をまとめて預け入れる人も減ってきた。

   ペイオフが発動された場合、経営破たんした銀行に預けている人は1000万円とその利息しか戻ってこないが、そんな心配をする人はあまりないようだ。

   メガバンクの、ある関係者は「もう、あの時(失われた10年)のことなどすっかり忘れていますよ。預金者はtoo big to fail(大きすぎて潰せない)ということを知ってしまった。それが安心感につながって、再び銀行の不倒神話を信じるようになってきた」と話す。預金者も過去の経験から学んでいるようだ。

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