2018年 7月 22日 (日)

夏バテ防止「梅干し」が人気 しそ漬けやハチミツ入りも

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   連日の猛暑が続くなかで、「梅干がからだにいい」と、売れている。和歌山県が東京・有楽町に出店するアンテナショップ「わかやま喜集館」で販売している梅干の売上げは、2010年7月1日から8月18日のあいだで、前年比約1.3倍に増えた。梅の出荷量日本一の和歌山県では、農家が梅干づくりの最盛期を迎えているが、多いところでは前年比40%増の出荷量という。

   梅には昔から殺菌作用など、いろいろな効果があるといわれる。最近は健康食品として、また自然食として注目されていることもある。

ご飯と一緒に食べて食欲増進

猛暑で梅干の売上げが伸びている
猛暑で梅干の売上げが伸びている

   和歌山県みなべ町の、ある農家は「梅は花見もいいが、からだにもいいことがようやく知られるようになった」と喜ぶ。

   「お弁当に梅干を入れると食中毒の予防になる」「二日酔いに効く」など、昔から梅干の効用は知られていたが、最近は梅干に含まれる物質に、胃がんの原因の一つともいわれるピロリ菌を抑える効果や、胃の粘液を強よくする効果があったり、また血糖値を抑えたり、梅エキスに含まれるムメフラールという血液をサラサラにする成分が血行を促進するなどの生活習慣病の予防に効くことが、医学的にもわかってきた。そういった梅干の「効用」が知られるようになって、売上げも伸びてきた。

   さらに、連日の猛暑だ。梅干には、夏バテを予防する食欲増進のための唾液の分泌を促す作用や、梅に含まれるクエン酸が疲労物質(乳酸)の分解を促す作用を、またポリフェノールが活性酸素を取り除く、抗酸化作用をもつなど、からだの免疫力を高めるとされる。

   最高級品で、贈答用となる「南高梅」の梅干は皮が薄く肉厚なうえ、果肉100グラムに100ミリグラムのポリフェノールを含んでいるといわれるほどだ。

   前出の農家は「そのまま食べてもいいですが、ごはんと一緒に食べて食欲増進を図ることで夏バテを防ぐのがいいでしょう」と勧める。

産地・和歌山では出荷量40%増

   梅干の「本場」といえば、和歌山県。なかでも紀南地方(みなべ町、田辺市)には300を超す梅加工業者が集まっている。夏場はちょうど、梅干づくりのピーク。梅干にとって猛暑は、つくるにも、売るにもいい環境なのだ。

   地元の梅干農家の関係者は、「今年の猛暑で、出荷量は多いところで前年に比べ約40%増、平均すると20%は増えている」という。

   東京・有楽町の「わかやま喜集館」でも、梅干の売上げは好調だ。50歳以上の女性が多く、なかでも人気なのが「白干梅」。梅を塩だけで漬けたシンプルな梅干で、塩分濃度が18~20%と濃く、かなりすっぱい。昔からある、薄いピンク色の梅干である。

   塩分が気になる人や若い女性には、しそ漬けやハチミツ入りの梅干が人気。こちらもコンスタントに売れ行きを伸ばしているが、「猛暑になると、すっぱいものがよく売れますね」(わかやま喜集館)と話している。

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