2024年 5月 7日 (火)

百貨店明るい展望みえず 中国人頼みしかないのか

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高額商品も株安の影響などでブレーキ

   実際、全国百貨店売上高(既存店ベース)は、9月まで31カ月(2年7カ月)連続で前年割れ。特に9月は厳しい残暑で秋冬物の衣料品の売れ行きが鈍く、前年同期比5.2%減と8月の3.2%減より減少幅が拡大してしまった。春先には一時好調と伝えられた高級腕時計などの高額商品も、足元は「株安の影響などでブレーキがかかっている」(大手百貨店)。特に衣料品が不調とされている、そごう・西武連合は厳しさを増しており、8月中間決算の営業利益は前年同期比91.1%減の2億円と営業赤字の瀬戸際まで沈んでしまっている。

   こうした中、百貨店各社は構造改革を急ぐ。松坂屋は主力の銀座店に、中国資本の傘下に入った家電量販店「ラオックス」を11月20日に出店し中国人客取り込みを狙うなど、なりふり構わぬとも見える対応策に乗り出す。

   高島屋も新宿店にユニクロを入れたのに続き、今度は2011年2月、立川店に家具チェーン「大塚家具」を誘致。しかし、いずれもかつて各社が欧州高級ブランドを競って出店させたのと同様、根本的な解決策になりえないと見る向きが多い。百貨店自身が人々に夢を与えた時代を取り戻せるか、「解」はなかなか見えない。

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