2024年 4月 29日 (月)

手間いらず、簡単に作れ、うまみ増す 大震災後押し?干し野菜がブーム

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震災で保存食が見直されたことも影響

   レタスなど水分が多い野菜は適さないが、キュウリをはじめ、大抵の野菜は干せる。干す時間は種類によって異なるが、比較的水分の少ないキノコなどなら3時間程度でよいとされる。干した野菜はほこりを落としたり、水で洗うなどして冷蔵庫に入れて保存する。傷みやすい生野菜に比べ、日持ちがよい。

「価格が安い旬の時期にたくさん買い込み、干し野菜を作れば家計は助かる。一人暮らしの人なら、これまで余って捨てていた食材を有効に活用することができる」

と、干し野菜作りの経験者は話す。

   うまみが増し、栄養価が上がる点も重要なポイントだ。専門家によれば「干した野菜は、たんぱく質や炭水化物、カルシウムや植物繊維などが濃縮される」という。うまみや糖度が増すことで、干し野菜を生野菜と同じように料理に使えば、料理の味も増す。水分の吸収がよいため、「スープや 煮込み料理などにも適している」とも言われている。

   ドライトマトに代表されるように、干した野菜は世界各国で使われている。日本でも、干しシイタケや切り干しダイコンなど、昔からなじみのある食材も多く、干し野菜は決して未知の世界のものではないことも、人気上昇の背景にあるようだ。

「東日本大震災で保存食が見直されたこともブームを後押しするかもしれない」

との声も上がっている。缶詰やレトルト食品をはじめ、日持ちする食料への関心が高まる中、少しの手間をかけるだけで保存がきくうえ、メリットが大きい干し野菜への注目は当分続きそうだ。

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