2024年 4月 23日 (火)

橋下氏人事と給与に斬り込み宣言 大阪市役所の職員は戦々恐々

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   圧勝の末誕生した橋下徹・新大阪市長は、「民意」をバックに大阪市職員との対決姿勢をヒートアップさせている。職員らの間には戦戦々恐々とした空気も流れる。

   「民意を無視する職員は市役所から去ってもらう」。橋下氏は当選会見で、市職員らに対し、攻撃的な言葉を並べた。選挙戦で対立した市議会内反対派へは「いったんはノーサイド」と対決度合いを緩めたのとは対照的な物言いだった。

市議会へは「いったんはノーサイド」

橋下・新大阪市長は「職員改革」にどう取り組むのか。
橋下・新大阪市長は「職員改革」にどう取り組むのか。

   2011年11月27日夜の当選会見で、橋下氏は市職員批判を大展開した。選挙戦中に言っていたことは本気だぞ、と再確認しただけではなく、一層熱を入れて「職員改革」の必要性を訴えた。

   投開票前には、市職員の間には「楽観論」もあった。

   橋下氏は、様々な批判を行っているが、「選挙で有権者受けするために、一種のパフォーマンスとして話しているのだろう」として、「実際に当選すれば、職員敵視を続ける訳もいかず、手を差しのべてくるのでは」というわけだ。

   確かに、対立候補、現職の平松邦夫氏を支持・支援した民主党や自民党の市議団などに対しては、当選会見で「いったんはノーサイド」と呼びかけ、話し合いに応じる構えをみせた。

   国政レベルの既成政党へも配慮を示した。これまでは批判を展開していたが、当選後は、「大阪維新の会」の国政進出について、「大阪都構想への(既成政党からの)協力が得られなければ(進出する)」とワンクッションを置いたのだ。

   それに対し、市職員へは容赦がなかった。選挙戦の勢いのまま、ひょっとするとそれ以上の「熱さ」で、「政治に足を踏み込みすぎたと思っている職員は、潔く自主退職して頂きたい」「選挙で選ばれた者に対する配慮が欠けている」とまくし立てた。さらに、

「人事は市長直轄で」「職員の給与体系も見直す」

と「本丸」である人事とカネに踏み込むと宣言したのだ。

   さすがにここまで対決姿勢を明言すれば、いくら「変わり身が早い」との評もある橋下氏とはいえ、その「本気度」は相当のものと見る向きが多そうだ。

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