LINEやSNSで住所や勤務先、本名が… ネットストーカー危険な「ダークサイド」

突然LINEで「今近くにいる」とメッセージが…

   ITジャーナリストの井上トシユキさんも、「ネットストーカー」の手口がサービスの進歩に伴ってさらに悪質化していると分析する。

「スマホの普及でGPSを皆が使うようになり、ストーカーが容易に住所を割り出せるようになってしまった。以前はネットストーカーといえば、ブログのコメントやメールの連投などが主だったが、最近はLINEなどで『今近くにいるぞ』なんていきなり言ってくる例もあるとか」

   メールなら無視すれば済むかもしれないが、「今近くにいる」はそれだけで相当気味が悪く、

「スマホやSNSなどは便利な反面、悪用する人にとっても便利なツール。個人情報に関する『心のハードル』が下がりつつあるのでは」

と危機感を隠さない。

   対策はあるのか。井上さんは「ネット上にうかつに自分の痕跡を残さないことにつきる」と断言する。前述の守屋さんも、こう話す。

「たとえばフェイスブックなら、自分の投稿を数日後には非公開にする、友人関係を公開しないなど、分析されないための対応を心がけることも重要です」