2024年 5月 7日 (火)

電気ケトルの転倒でやけど事故 「湯漏れを防ぐ」メーカーの対策は

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湯が漏れてやけどのクレーム「1件も受けていない」

   象印マホービンも、電気ケトルの安全設計を実践していると訴える。特に湯漏れ対策として、「構造上、転倒しても湯がこぼれにくいうえ、給湯ロックもつけています」と広報担当者。現在販売中の5製品すべてにロック機能が備わっているという。この点はグループセブジャパンと異なる。

   消費者庁が文書で要請した「安全対策の表示の工夫」について、グループセブジャパンでは「商品を梱包する箱やウェブサイトで取扱上の注意を示しています」と話し、象印でも同様に「商品の外箱にはイラスト入りで『倒れてもこぼれにくい』『給湯レバーをはなすと自動ロックがかかる』などと説明を入れています」とのことだ。購入者から電気ケトルの湯漏れが原因でやけどを負ったとのクレームの連絡は、両社ともこれまで1件も受けていないと話した。

   メーカー側による周知だけでなく、消費者側もリスクを回避する努力が必要だろう。ある電気ケトル利用者は、「満水ラインを超えて水を入れないように、との注意書きがあちこちに見られた」と話すが、こういったメーカー側からのメッセージを無視して使っては事故を防ぎきれない。

   2013年6月6日付の東京新聞電子版では、メーカーの安全策徹底の必要性を指摘しつつ、電気ケトルが普及している欧州では日本のような転倒によるやけどという問題が起きにくいとある。乳幼児が届きにくい場所に置かれ、また沸かしたらその場で使い切ることが多いのでケトルに湯が残って乳幼児にかかる危険性がそもそもないそうだ。

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