2024年 4月 30日 (火)

「ナスカの地上絵と地球外現象」の関係は ペルーで「UFOフィーバー」、空軍が調査機関復活

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   南米が未確認飛行物体(UFO)ブームにわいている。

   現地報道によると、目撃回数は増加傾向で、各国の政府や軍の機関がこぞって調査に乗り出している。ペルーでも、一度は休止した調査機関を復活させることになり、目撃談の報告を呼びかけている。

「目撃回数が増えており、メディアへ報告される数も増えている」

   ペルー国営のアンデス通信が2013年10月18日に伝えたところによると、ペルー空軍は「特異大気現象調査局」(DIFAA)を再開したと発表した。DIFAAは01年に設立されたが運営上の問題で5年ほど前から休止状態になっていた。DIFAAには空軍職員、社会学者、考古学者、天文学者らが勤務し、事象の発生頻度、発生場所などをもとに分析を行うという。

   フリオ・ブセティク大佐は、再開の理由を

「ペルー国内での(UFOの)目撃回数が増えており、メディアへ報告される数も増えているため」

と説明。国民にも情報提供を呼びかけた。

「普通ではないように思われる事象を目撃して驚きや不安を感じた人には、(これらの事象の)報告を受けて調査研究する機関があることを知っておいてほしい」

超低空をゆっくり動く2つの明るい物体

   DIFAAの再開は、空軍が「ナスカの地上絵と地球外現象」をテーマに開いた会議後に発表された。「ナスカの地上絵は宇宙人へのメッセージ」だとする説も根強い。だが、考古学者のマヌエル・アギーレ・モラレス氏は、

「ナスカの地上絵と、地球外の物体や超常現象に関連があるという証拠は見つかっていない」

と現時点では慎重だ。

   ブセティク大佐の説明のように、ペルーでは目撃談が増加傾向で、報道でも「UFO熱」が高まっている。例えばアンデス通信の8月16日の記事によると、ペルー南部のチリ国境近くにある都市「タクナ」で、8月15日に未確認飛行物体が目撃されている。記事によると、「超低空をゆっくり動く2つの明るい物体を見て、街中の人がおどろいた」といい、空港の当局者は、これらの物体が飛行機でないことを確認しているという。

「UFOフィーバーは、信じられない速さでラテンアメリカを席巻している」

   アンデス通信の記事では、相次ぐ目撃談の背景について、興奮気味に解説している。

「UFOフィーバーは、信じられない速さでラテンアメリカを席巻している。ブラジルも同様の事例を公表しているし、ウルグアイも『UFO国』の仲間入りをした。ウルグアイでは、かつては機密扱いだった『UFOファイル』を公表し、研究者がアクセスできるようになった。よく研究された事例40件ほどが公にされた。誘拐事案や、空軍がUFOを追跡する様子をくわしく記録したものもある。アルゼンチンも追随する構えだ。次はペルーだろうか?」

   UFO熱が高まる中での調査機関再開の知らせで、ペルー国民からすれば「願ったりかなったり」といったところだ。

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