2024年 4月 17日 (水)

「格安SIM」 月額1000円以下でガラケー×スマホのお試し2台持ち

   「連絡したいからLINE教えて」

   「ごめんガラケーだから…」

   こんなやりとりが身に覚えのある人も多いのでは。「そろそろスマホに変えなきゃかな、でも使いこなせなかったらもったいないし、どうしよう」――。

   そうした人におすすめなのが、ガラケーと格安SIMカードを入れたスマホの「2台持ち」だ。バッテリーが長持ちするため連絡に不安がない、料金が安いといったガラケーの利点をいかしつつ、LINEやアプリなどスマホならではのサービスも利用できる。

NTTドコモの端末もしくはSIMフリーの端末で利用可能

   SIMフリー端末の日本国内での入手が容易になり、MVNO(Mobile Virtual Network Operator=仮想移動体通信事業者)と呼ばれる、独自のサービスを提供する業者がにわかに注目を浴びている。

   これらMVNOが提供するSIMカードは「格安SIMカード」と呼ばれ、もっとも安い場合月額1000円を切る低価格で利用可能。また、解約料金なども無いため、大手キャリアの月6000円前後はかかる料金や、「2年縛り」などと比較すると魅力が多くある一方、「通信速度が遅い」「通信容量に制限がある」などとも言われる。

   そこで、一体どんなものなのか、実際に試してみた。手に入れたのは、「楽天ブロードバンドLTE」のSIMカードだ。通話はできないデータ通信専用のサービスで、NTTドコモの回線を使用し、月額料金875円からのプランを提供している。

   対応するのは、NTTドコモの端末もしくはSIMフリーの端末。スマホ、タブレットやモバイルルーターなど使い道はさまざまだ。

   今回は現在使っていないドコモのGALAXY SIIがあったので、それを利用することにした。端末を持っていなくても、SIMフリー端末はグーグルがスマホの「Nexus 5」やタブレットの「Nexus 7」を、アップルがスマホの「iPhone 5s・5c」をいずれも日本国内で正規発売しており、とても入手しやすくなっている。また、信頼のおける専門店などで入手した中古製品を使うこともでき、たとえば12年6月に発売されたドコモのギャラクシーSIIIの白ロムは、ソフマップオンラインで1万5800円~2万6400円程度の値段がついている(7日現在)。

   設定はそんなに難しくない。まず届いたSIMカードを端末の専用スロットに挿入。「設定」のモバイルデータ通信の項目からAPN設定を開き、送られてきた書類に従って、パスワードなどを打ち込むと、LTE通信が使えるようになる。詳しい設定方法は公式サイトに書かれているので、わからなければ参考にしてみると良いだろう。

一番安い「エントリープラン」は月額875円

   申し込み時に決定するプランは高速通信容量に応じて5つ用意されており、一番安い「エントリープラン」は、月300MBまで高速通信を使える(使い切った後は100kbpsに制限)。300MBでは少ないのではと思いがちだが、楽天ブロードバンドLTEの調査によると、300文字程度のテキストメール(5KB)に換算して約6万通にもなる。また、スマホ版Yahoo!トップページが約1270回分表示できるとのことなので、そこまで出先でネットを見ない人であれば、十分だろう。

   記者は、一つ上の高速通信容量500MBの「エントリープラスプラン」を選んだ。容量を超えた後の速度が256kbpsということで、LINEやテキストメール、ツイッターなどをストレスなく利用できそうというのが決め手だ。月額料金は945円でガラケーと合計してもよほど電話を使わない限りは、大手キャリアでスマホ1台を運用するのと同程度かそれ以下に抑えられる。

   サービスエリアや速度などはドコモのLTEサービス「Xi」(クロッシィ)に準じるので、安心だ。高品質・高速のサービスを大手キャリアより廉価に 利用することができるというわけだ。「楽天ブロードバンドLTE」は2014年2月27日までキャンペーンを実施しており、エントリープラスプランについては初期費用が1050円引きになり、楽天スーパーポイント1000ポイントがプレゼントされる。申し込みはWebサイトもしくは電話から可能。手続き完了後、1週間から2週間前後でSIMカードが届けば、すぐに使うことができる。

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