2024年 5月 8日 (水)

サムスン「2期連続減益」はスマホ停滞のせいか 中国メーカー台頭で世界的勢力図も変わる

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「iPhone」の販売台数は市場予測を下回る

   アップルの直近の決算は、2013年10~12月期のものだ。「iPhone5s」「5c」と新製品が発売となった後だが、販売台数が過去最高を記録したものの市場予測には達しなかった。発売前に「廉価版」として新興市場での顧客獲得が期待された「5c」も、思ったほど低価格ではなかったためか伸び悩んだとも指摘されている。2014年1月には、契約者7億6000万人以上を抱える中国移動(チャイナモバイル)からの販売を開始したが、事前に発表されたアップルの1~3月期の売上高予測では市場予測より抑えた数字となっていた。

   ガートナーの分析によると、2014年のスマホの売上高は低価格モデルの投入により平均販売単価が下がり、伸びが鈍化するという。そこで「2強独走」に待ったをかけてきたのが、中国メーカーだ。華為技術(ファーウェイ)は、シェア争いで3番手につける成長を遂げ、聯想集団(レノボ)は1月30日、米グーグル傘下のモトローラ・モビリティ買収を発表するなど体制を強化している。両社ともサムスン、アップルとの差はまだ大きいが、2強がゆるやかにシェアを落としているのと反比例して急成長中だ。

   2月28日付の産経新聞電子版は、サムスンが中国市場で低価格から高価格まで多彩な商品ラインアップをそろえて人気が高いことから、中国メーカーから「狙い撃ち」され始めたと指摘した。価格競争で消耗戦を強いられれば、いかにサムスンといえども体力が奪われる。いまひとつ「低価格路線」に踏み切っていないアップルは、現状では同じ土俵には立てない。スマホのニーズの高まりが成熟市場から新興地域に移るとともに、競争も新たな段階に入ってきているようだ。

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