2018年 12月 11日 (火)

レプトスピラ症と抗生物質 発熱、低血圧などのショック症状が出る

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   日本では沖縄県に見られる細菌感染症・レプトスピラ症患者の搬送時には安全のために抗菌剤を使用すべきでないことがわかった。

   2014年 6月18日、沖縄県立中部病院呼吸器内科の山城信医師らが福岡市で開かれた日本感染症学会・日本化学療法学会の合同学会で発表した。

八重山諸島のカヌー遊びなどで毎年発症

   この病気は淡水中の菌が原因で、沖縄県八重山諸島の西表島でカヌー遊びなどから毎年発症し、患者は船で 1時間かかる石垣島の県立八重山病院に搬送される。山城さんらは2007年から11年に同病院へ搬送された17人の症状などを分析した。

   17人は16歳から61歳、平均39歳で男性16人女性 1人。ほとんどが悪寒、頭痛、筋肉痛、目の充血などを訴え、5 人は黄疸が出ていた。抗生物質治療をするが、時に菌の毒素が一挙に血中に放出され、発熱、低血圧などのショック症状を起こすことが知られている。このショックは15人中13人、約87%に起きていた。抗菌剤はペニシリン系、セフェム系の抗生物質だった。

   山城さんらは、抗菌剤で症状が一時的に悪化するのは確実として、船内での措置の難しさから搬送時には抗菌剤を使わず、輸液や解熱剤で安定化を図ること、悪天候や夜間などで抗生物質がどうしても必要な場合はペニシリン系、セフェム系以外のものを使うよう勧めている。

(医療ジャーナリスト・田辺功)

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