2024年 4月 30日 (火)

政府訪朝団同行のTBSを呼びつけて取材妨害 何が北朝鮮当局を怒らせたのか

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3社が特別委員会の建物について違った角度で論評

   取材妨害の原因は。前日の10月28日夜のレポートの内容に北朝鮮にとって問題がある内容が含まれていたことにあるようだ。では、何が問題だとされたのか。

   28日夜のニュース番組で平壌から生中継したのはテレビ朝日、TBS、フジテレビの3社。各社とも、特別調査委員会の徐大河(ソ・デハ)氏が秘密警察にあたる国家安全保衛部の副部長という肩書を持っており、保衛部の現役幹部がカメラの前に姿を見せるのは異例だという点を強調した。これは北朝鮮の「本気度」を示しているともとれるが、3社の生中継ではそれぞれ違う角度で論評。特に、特別調査委員会が入居する建物の評価が大きく分かれた。

   フジテレビの記者は、「簡素」だという点を紹介した。

「北朝鮮がそれなりの人物を出席させたのは、日本側が国内の反対を押し切って訪朝したことを評価したからで、いわば北朝鮮側も日本の本気度を試したと言えます。また、委員会の事務所は、一見簡素ですが、『元々、保衛部の事務所』との情報もあり、保衛部が調査を主導していることをうかがわせています」

   テレビ朝日の記者は、生中継では

「今日取材をしていて印象に残ったことなんですけれども、実際に協議が行われた委員長室の向かい側に、分科会の部屋がいくつか作られていまして、その中の1室に、白い看板に英語でアブダクション(abduction、拉致)と明記されていたのが印象的でした」

と話すにとどまり、特段の論評はなかった。ただし、同じ番組の中で流れた事前収録のリポートでは、

「協議が行われた部屋は、およそ20畳ほどで、関係者によりますと、7月以降に改装したということですが、部屋にはまだ、かすかに塗料のにおいがただよっていました。スチール製の戸棚には、資料のようなものは見当たらず、急ごしらえの印象は否めません」

などと北朝鮮の「本気度」に疑問符をつけた。

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