2024年 4月 29日 (月)

新国立だけじゃない、東京五輪は底なしの「ムダ遣い」  あの競技場は69億円が500億円近くに跳ね上がる

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東京都「当初は本体だけの費用を計上した」

   また、番組では、東京都江東区に新設するアクアティクスセンターについても、関係者らから難点が挙げられた。ここは、競泳や飛び込み、シンクロなどが予定されているが、わずか500メートル離れたところに既存の巨大施設「東京辰巳国際水泳場」があるというのだ。

   それにもかかわらず、アクアティクスセンターは、立候補時の321億円から現在は倍以上の683億円にまで建設費が跳ね上がっている。

   東京都の大会準備部では、J-CASTニュースの取材に対し、計9施設の整備費が1000億円も上回ったことについて、こう説明した。

「立候補時は、周辺の整備費などは含まず、まず施設の本体だけの費用を挙げました。それは、物価の上昇や消費税の引き上げがはっきりしておらず、関係者間の調整が必要なこともあったからです。類似施設や過去の事例を参考にしたため、周辺整備費などの詳細を調査するのは困難でした」

   海の森水上競技場の建設費が7倍ほどにもなったことについては、こう言う。

「締め切り堤の整備にお金がかかるのが、大きな要素です。現地の地質調査でその構造を再検討し、静穏な水域にするために必要でした。なお、海風については、調査して適切な対策を行う予定です。ボートやカヌーについては、海域で競技を行うこともあり、東京湾の奥なので塩分も低いと考えています」

   彩湖に競技場を作ることについては、「50億円でできるものではなく、やり方次第で491億円を上回る可能性があります。野球場や児童遊具のある湖岸を大規模に掘削しなければならないので、相当巨額のお金がかかるからです」と説明した。

   アクアティクスセンターについては、東京辰巳国際水泳場が運河に沿っており、大規模な観客席を作るための拡張が難しかったため新設することにしたと言っている。

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