2018年 11月 15日 (木)

「やせただけじゃ、何もならない」 ダイエットに苦悩する男が叫んだ

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   食生活の改善、そして運動の習慣化と、36歳男性の木村清志さん(仮名、以下キヨシさん)はダイエット成功を目指して挑戦を続けている。ダイエット開始前の2015年9月中旬に測ったときは、身長178センチ、体重83・5キロだった。それから約2か月で、体重は5キロ減った。

   新たなミッションは「早起きからのウォーキング」だ。

   長年、体に染みついた生活サイクルは簡単には変えられない。難関を乗り越えられるのか。

少しでも朝寝することが自分にとって最大のごほうび

キヨシさん「先週、早起きしましたよ。15分ほどでしたけど」
編集部「このところ絶好調ですね。さっそく成果を聞かせてください」
キヨシさん「それが...起きたことは起きたんですが」

   ベッドから出てすぐ「目覚めの一服」に向かった。だがその後も頭がボーっとしたまま。お茶を飲んでも体が思うように動かない。結局は早く起きただけに終わってしまい、出勤のため家を出た時間はいつもと変わらなかったそうだ。しかも平日、続けて早く起きられなかった。どうやらまた仕事で忙しい日々が続くようになり、疲れがたまっていて「気合」が入らないという。

編集部「例えば1週間続けて早起きできたら、週末1日はご馳走を食べていいとか、何かごほうびを設定してはどうですか」
キヨシさん「うーん、今は少しでも朝寝することが自分にとって最大のごほうびなんですよね」

   元来、朝は弱い。ただでさえ多忙で睡眠が不足がちなのに、社会人になってからは経験のない早起きへの挑戦、さらに朝のウォーキングを実行しようというのは相当強い意志で臨まなければならない。「やりましょう」と公言したものの、試してみたらかなりハードルが高いと痛感したようだ。

   ただし、こうも口にした。

キヨシさん「無理にでも起きないと目覚めないし、毎日繰り返さないと慣れないのは私も分かっています。何とかしたいのですが」

   まだまだ、心は折れていない。

やる気はあるのだが、思わず本音が出てしまった
やる気はあるのだが、思わず本音が出てしまった

血糖値の急上昇抑える食物繊維がとれない

   一方、続いていることもある。週末の息子との運動だ。この週は土日とも父子ともに予定が詰まっていて一緒にサッカーを楽しむ時間は取れなかった。代わりに、息子を塾へ送るために一緒に歩いたという。朝のウォーキングはうまくいかなかったが、何とか挽回しようとの姿勢が見られた。

   朝食も身についてきた。そこで今回は、ステップアップするために「注文」がある。キヨシさんは毎朝、濃縮還元の果汁100%ジュースを愛飲しているが、実はここに改善の余地ありなのだ。管理栄養士によると、濃縮還元ジュースは「加工段階で食物繊維やビタミンCが失われると言われています」と指摘する。実際に、ある飲料メーカーのウェブサイトにはそのような説明が書かれていた。

   果物が多く含む果糖は、腸での吸収が遅いうえ速やかに代謝されるので、血糖値の急上昇につながりにくいそうだ。管理栄養士によれば1日に必要な果物の量は約200グラムで、オレンジ1個分に相当する。これに対して、例えばコップ1杯・200ミリリットルのオレンジジュースを飲んだ場合、2個以上のオレンジをとることになる。これを毎日続けたら、果糖でも血糖値が上がりやすくなる心配があるというわけだ。

   血糖値が上がるほど「肥満ホルモン」と呼ばれる、糖質を脂肪に変えるホルモンが多く分泌される。食物繊維は、血糖値の急上昇を抑える効果があるので、できるだけ摂取しておきたい。

フルーツジュースは食物繊維が肝心
フルーツジュースは食物繊維が肝心

望ましい朝食を勧めるも全否定、しかし...

   そこで、管理栄養士から勧められた食品をキヨシさんに提案してみた。

編集部「毎朝、ジューススタンドで絞りたてのフルーツジュースを飲んでみてはどうでしょう」
キヨシさん「うーん、通勤途中に店がないんで難しいですね。それに毎日となると、予算も問題もありますし」
編集部「なるほど、では飲むヨーグルトは。コンビニで買えますよ」
キヨシさん「いやー、口がサッパリしないと厳しいなあ」
編集部「では、バナナを食べるとか」
キヨシさん「ムリムリ。口の中がゴワゴワしちゃってとても食べられない」

   全否定...。ようやく朝食が習慣化されてきたキヨシさんに、多くを求めるのは酷かもしれない。だが、このままでは「間違ったダイエット」に突き進んでしまう恐れがある。軌道修正するなら今しかない。とは言え、有効な手段が見つからない。

   すると、キヨシさんがポツリとつぶやいた。

キヨシさん「やせただけじゃ、何にもならない...」

   体重は順調に減っている。生活習慣も、ダイエット開始前と比べれば好転してきた。それでも、いまひとつ大きく前進できない。例えば、たびたび苦しんでいる腰痛を解消するにはウォーキングが一番だと頭で理解してはいるが、強い意志を持って続けられない。そんな自分に、いらだちを感じているようだ。

キヨシさん「健康でありたいんです!」

   36歳男の悲痛な叫びが響いた。これは「生みの苦しみ」だろうか。壁を乗り越えたとき、大きな成果が待っていると信じたい。

悩める36歳に明るい光は差し込むのか(写真はイメージ、キヨシさんではありません)
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