2024年 5月 8日 (水)

姿勢の悪さは万病のもと(その2) 血管が曲がり脳こうそくにつながる恐れ

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手術の傷跡や5年前のねんざに原因があった

   姿勢を悪くする原因は「過去」にもある。

   IT企業社長の岩崎博之さんは、2年半前から左手のしびれに悩まされてきた。首の骨の一部がつぶれ、左手につながる神経を圧迫しているのが原因だった。

   岩崎さんの秘書の能美章子さんも、半年間、毎日ジャケットを着るのにも苦労するほどの肩の痛みを抱えていた。診断の結果は、肩の関節の炎症で痛みが起こる「五十肩」だった。

   二人とも悪い姿勢が引き起こした症状だったのだが、岩崎さんは過去に受けた腹部の手術の傷跡、能美さんは5年前の足のねんざが姿勢の悪さの原因になっていた。

   筋肉を覆っているほか、筋肉の中に入り込んで筋肉を支え、動きをサポートしている「筋膜」。傷やねんざの患部をかばうように動くと筋膜どうしが引っ張り合ってしまい、筋膜が固くなることによって姿勢が悪くなり体に凝りや痛みが現れてしまったのだ。

   筋膜のゆがみを直す体操は、重心が左側の人は、左の手のひらを頭の後ろに、右手の甲を腰の真ん中あたりに当てる。次に肩甲骨を時計回りに回すようなイメージで、左手を指先から右方向に、右手は同様に左方向に、それぞれ伸ばしていく。そして左足を右足の前に交差させ、そのまま上半身を右に倒す。重心が右側の人はこれを全て逆に行う。この体操で、つま先から手まで固くなった筋膜が伸びていく。

   自分の重心は、立っている時にどちらに体重をかけた方が楽かでわかる。

   姿勢の悪さを正す方法はわかったが、そもそも自分の姿勢が悪いかどうか、何が体の痛みの原因となっているのか、自分で判断することは難しい。

竹井教授「理学療法士のいる病院へ行って根本的な原因を見つけてもらう。それによって自分に適した体操や生活習慣の改善法がわかります」
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