2018年 8月 17日 (金)

小児喘息は家を清潔にすると改善 米学会が推奨する8つの効果的方法

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   ヒュ~ヒュ~、ゼイゼイと呼吸に苦しむ子ども。厚生労働省によると、6歳以下の6~8%が喘息(ぜんそく)を持っている。夜中に咳き込む子どもの背中をさするのは親としてツライ。

   しかし、家の中を清潔にすると、子どもの喘息がかなり改善し、薬の量を減らすことができる。米国小児学会は2016年10月31日、学会誌「American Academy of Pediatrics」に親ができる「小児喘息緩和の環境改善方法」を発表した。

  • 発作で苦しむ子を見るのはツライ
    発作で苦しむ子を見るのはツライ

子どもの布団を「防ダニカバー」で覆う

   この論文によると、環境改善方法をまとめたのは、自身も喘息児の母親であるビビアン・ヘルディナンデス医師らの研究チーム。子どもの喘息は感染症が原因になることもあるが、ダニのホコリやネズミの糞など家の中の有害物質がアレルギー源になる場合がほとんどだ。そのため、ヘルディナンデス医師は「家の中を清潔にし、こうした原因を取り除くと、薬物治療と同じくらいの効果が得られます。少なくとも長期間管理薬に頼る必要性をかなり減らすことができます」と語っている。

   具体的には次のようにアドバイスしている。

(1)喘息児の6割以上は、ダニホコリアレルギーがある。ダニの防御には、まず「HEPAフィルター」を用いた空気清浄器を使うこと。「HEPAフィルター」とは、空気中から微細なゴミや塵埃を取り除くエアフィルターの一種だ。多くのメーカーの空気清浄機のメインフィルターになっており、JIS(日本工業規格)で定められているので確認しておきたい。

(2)子どもの布団を「防ダニカバー」で覆うこと。また、寝具類を熱湯で定期的に洗うことも効果的だ。防ダニカバーとは、ダニが通らないよう超高密度の繊維で織りこんだカバーで、布団全部を包み込むことによって、ダニをブロックする。寝具専門店や通販で購入できる。

(3)ぬいぐるみやカーペットはダニの温床になるので、家の中から除去する。

トイレの芳香剤やガスストーブも要注意

(4)慢性的に喘息に苦しむ子どもの3分の2は、犬や猫のアレルギーを持っている。特に猫の毛は空気中に広がりやすく、粘り気が強いので部屋中に付着し、除去するのが難しい。新しい飼い主に引き取ってもらうしうかない。

(5)ゴキブリやネズミの糞も強力なアレルギー源になる。米国の研究では、都会の貧しい家庭は郊外の豊かな家庭に比べ、ゴキブリなどのアレルギー源濃度が1000倍も高いという報告がある。地域の衛生状態の違いによって喘息の発症率が25%以上違うケースは珍しくない。台所の掃除や生ゴミの処理を徹底するなど、ネズミやゴキブリを棲みつかせなくすることが大切。

(6)空気清浄剤やトイレの芳香剤などの中には、しばしば気道を刺激し喘息発作を引き起こす化学物質が含まれているので使用しない。

(7)タバコは絶対に家の中で吸わない。また、副流煙がないとして最近人気の電子タバコも喘息に有害な物質が含まれている。

(8)ガスストーブやその他のガス器具は、喘息発作を引き起こす誘因になるので、使用する場合は十分注意する。

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