2018年 11月 20日 (火)

NHK「ベスト・アニメ100」、ランキング大荒れの理由とは

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   NHKが視聴者投票を行った「ベスト・アニメ100」の結果が大荒れ状態だ。ランキングにはマニアックなものが多く並び、国民的知名度を誇るご長寿アニメ番組の姿はほとんど見られない。

   この結果に納得のいかない人も多いようで、「組織票」を疑う声が強くあがっている。

  • NHK「ベスト・アニメ100」(画像は公式ウェブサイトより)
    NHK「ベスト・アニメ100」(画像は公式ウェブサイトより)

「TIGER & BUNNY」が上位独占

   「ベスト・アニメ100」は、日本のアニメーションが初めて公開されてから100周年を記念してNHKが企画したもので、日本で制作された約1万タイトルの作品の中から、視聴者のウェブ投票によって選出された。

   ランキングは2017年5月3日放送の「発表! あなたが選ぶアニメ ベスト100」(NHK BSプレミアム)で発表され、約60万票のうち上位10位には

1位「TIGER & BUNNY」(2011年)
2位「劇場版 TIGER & BUNNY The Rising」(2014年)
3位「魔法少女まどか☆マギカ」(2011年)
4位「ラブライブ!(TVアニメ1期)」(2013年)
5位「ラブライブ!(TVアニメ2期)」(2014年)
6位「劇場版 TIGER & BUNNY The Beginning」(2012年)
7位「コードギアス 反逆のルルーシュ」(2006年)
8位「カードキャプターさくら」(1998年)
9位「ラブライブ! The School Idol Movie」(2015年)
10位「おそ松さん」(2015年)

が選ばれた。2010年代の新しい作品がトップを席巻している。

   しかし、トップ10にランクインしたにもかかわらず、「分からない」と言う声が数多くあがっている。上位に限らず選出された100作のなかには、一般的に広く知られているとは言い難い作品が多く、「なんか、誰入れたんだよと言うアニメばかりw」「ガチすぎて、コアな人しか参加してない気もする」といった指摘もみられる。

組織票=人気の高さ?

   実際、年代別にランキングの1位を見ると、1960年代が「タイガーマスク」、70年代が「機動戦士ガンダム」、80年代が「銀河英雄伝説」と、一般的な知名度の高い作品が選ばれているのに比べ、総合ランキングは異質なラインナップのように思われる。若年層のいわゆる「オタク」(男女問わず)の投票数が多く、それらの結果がランキングに大きく反映されたようだ。

   さらに、男女別に投票結果を分析すると、「TIGER & BUNNY」が女性ランキングのトップ3を独占していることが判明。なんと女性票が96%だという。同様のランキング差は男性ランキング内にもみられ、総合で4位・5位・9位を獲得した「ラブライブ!」は男性ランキングの2~3位を占めている。それにも関わらず、総合ランキングでは女性票に大敗を喫したため、「腐女子の組織票」「納得いかない」「不満」などと騒ぐ人が一部で現れている。

   とはいえ、今回の投票は「1日1回、3作品まで」というルールで約3か月の投票期間を設けており、毎日欠かさず投票すればするほど得票数が伸びるのは明らか。組織票を集めやすいシステムと言えるかもしれないが、言い換えると、それだけ甲斐甲斐しく投票してくれるファンが大勢付いている=高い人気ということもできるのではないだろうか。

「どの作品も誰かの一番」

   ランキングに関する賛否両論は尽きないが、番組に対する反響が大きかったのは確かで、ツイッターには「#NHKアニメ100」といったハッシュタグや関連ワードが溢れかえった。

「男女で見るアニメ全然違うんだなぁと」
「どの作品が、どこの層に、どのくらいの熱量で愛されてるのか、が可視化された」
「結局どれだけの組織票が動く作品かっていうのが人気度」
「ランキングがどうであれ好きなもんは好きだし、知らないものは知らない」
「やらせではなく、ファンの気持ちを最重視しつつ年代別ランキングも紹介している。みんなを納得させてそれぞれの作品に対する熱い思いが共有出来る」
「面白かったのでまた近いうちに第2回をして欲しい」

など、多くの感想がツイートされている。

   番組最後には、フリーアナウンサーの松澤千晶さんが

「どの作品も誰かの一番」

と締めくくっており、この一言にすべてが集約されているといえよう。

   「ベスト・アニメ100」は公式ウェブサイトで確認できるほか、上位にランクインした作品は順次NHK BSプレミアムで傑作選が放送される。

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