ドローン新時代(下)  超マイクロ型も登場

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   前々回、前回と、ユニークな個性派ドローンを紹介してきたが、まだまだ変わり種商品、注目すべき取り組みは無数にある。

   ビックカメラ新宿西口店の取材で記者が見かけたのは、「ミニ」を通り越して「マイクロ」、いっそ「豆ドローン」と呼びたくなるような製品だ。

  • 「PXY Wi-Fi」。手の中にすっぽり収まる小ささが特徴だ
    「PXY Wi-Fi」。手の中にすっぽり収まる小ささが特徴だ
  • ドローン用赤外線カメラの使い道(プレスリリースより)。様々な用途が想定される
    ドローン用赤外線カメラの使い道(プレスリリースより)。様々な用途が想定される
  • 「Mini Lego Drone Kit」(Kickstarterより)
    「Mini Lego Drone Kit」(Kickstarterより)

手のひらサイズどころじゃない

   G-FORCEの「PXY Wi-Fi」(店頭価格9230円。26日時点)は、フォルムこそ一般的なドローン(マルチコプター)なのだが、とにかく小さい! 手のひらサイズとはよく言うが、それこそ指でつまめる程度のミニっぷりだ。寸詰まり気味なデザインもあって、おもちゃの「チョロQ」を思い出してしまう。

   にもかかわらず、カメラも内蔵されていて、スマートフォンと接続することでリアルタイムに映像を観ることもできる。新宿西口店の北川達夫さんによれば、

「家の中でも気軽に飛ばせるので、若い方やファミリー層の方が、それこそおもちゃ感覚で買って行かれますね」

   普及が進んだとはいえ、まだまだドローンを購入するのは、プロ・ハイアマチュア層が中心だという。そんな中で、こうした豆ドローンや、前々回取り上げた「自撮りドローン」は幅広い客層に受け入れられ、市場拡大の一翼を担っている。

ドローンに赤外線カメラ、何に使う?

   ソフトバンクのグループ会社・ソフトバンク コマース&サービスは、2017年2月1日から、企業のドローン導入を支援する「ドローンバンク」をスタートしている。

「ドローンを使いたいけど、『でも、ドローンって何ができるの?』というところから問い合わせを受け付けています」(担当者)

   そんな同社が4月12日から法人向けに売り出したのが、ドローン用の赤外線カメラだ(オープン価格)。赤外線カメラにドローン――まるでスパイ映画の世界だが、いったい何に使うのか?

「以前から要望をいただいていたのですが、たとえば太陽光パネルの点検ですね。今は広大な敷地内を人が歩いて、パネルをひとつひとつチェックしているのですが、ドローンに赤外線カメラを付ければ、温度の違いを感知することで、人手をかけずに故障を見つけることができるのです」

   今後は、災害救助などへの活用も期待されているという。

4年後には市場が3倍の予測も

   「自撮りドローン」についての記事でも少し触れた、米国の代表的クラウドファンディングサイト「Kickstarter」では、個人や団体、中小企業などから、野心的なコンセプトのドローンが多く登場している。

   米Kitablesが開発しているのが、「レゴドローン」シリーズだ。おなじみのレゴブロックを機体に使っており、プロペラや各種電子部品さえ取り付けてやれば、簡単に自分だけのドローンをハンドメイドできる。もし壊れても、レゴなら簡単に組み直せるし、カスタマイズもしやすいのが売りだ。最新モデルの「Mini Lego Drone Kit」は、2017年2月の〆切までにおよそ4万ドル(約450万円)の資金を集めることに成功した。

   やはりハンドメイド系では、3Dプリンターでドローンを作るためのオランダ発のプロジェクト「LOCUS」が提案され、4月までに目標としていた資金を獲得した。ドローンの設計図は公開され、主に発展途上国での地図作成支援などに用いられる予定だという。

   一方で、注目と資金を集めながら、製品化に失敗する事例も出ている。たとえば防水機能を売りに3400万ドル(約38億円)という破格の資金調達に成功した「LILY」は、結局計画が破たん、告発されるにいたった。

   MM総研の予測によれば、2017年度のドローンの日本国内市場規模は約540億円だが、2021年度には約3倍の1676億円に達すると計算されている。

   おもちゃのような豆ドローン、自撮りドローンから、被災地で活躍するドローン、そして業務用ドローンまで。その多様化は、まだまだ進みそうだ。

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