2018年 10月 20日 (土)

がんになったら親子でどう向き合うか 小中学校に広がる「がん教育」とは

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【あさイチ 親子で知ろう!がんのこと】(NHK)2017年7月26日放送

   子どものころからがんに関する正しい知識を持ってもらおうと、全国の小中学校で「がん教育」が広がり始めている。子どもたちががんについて学ぶことで、親ががん検診を受けるようになったり、食生活や喫煙を見直すようになったりするメリットが大きい。

   番組では、子どもたちが学校でどんなことを学んでいるのか、またがんになったら子どもとどう向き合えばよいのかを取り上げた。

  • 親子でがんとどう向き合うか
    親子でがんとどう向き合うか

毎年、新しくがん患者になる人が100万人

   がん教育は学校保健の健康教育の一環として行なわれる。目的の大きな1つが、がんについて正しく理解できるようにすること。授業では、がんがどうやってできるか、予防、早期発見、検診、治療などについて学ぶ。現在は一部の学校に限られているが、文部科学省のスケジュール案では、小学校は3年後の平成32年度から、中学校は平成33年度から、高校は平成34年度から全国で完全実施される予定だ。

   番組では冒頭、クイズが出された。第1問は「毎年新たにがんになる人は全国で何万人いるか?」。「A:約10万人」「B:約50万人」「C:約100万人」。正解は「C:約100万人」。なんと毎年1つの県の県庁所在地の人口並みの人々が新たにがん患者になっている。第2問は「健康な大人にできるがん細胞の数は1日何個?」。「A:数十個」「B:数百個」「C:数千個」。正解は「C:数千個」。なんと毎日数千個のがん細胞が体の中に生まれている。免疫細胞が1つ1つ退治するが、それをすり抜けた細胞ががんになる。免疫細胞の力を奪い、「がんになるリスクを最も上げる要因は?」が第3問だ。「A:遺伝」「B:タバコ」「C:暴飲暴食」。正解は「B:タバコ」―-。こうしたがんの知識を子どもたちが授業で学び始めている。

   ゲストのお笑い芸人、愛煙家の藤本敏史さんが口を尖がらせた。

藤本さん「俺も小学生の時に教えてもらえば、タバコなんか吸っていません」

   全国の学校を回り、がん授業を行なっている東京女子医大がんセンター長の林和彦さんが厳しく語った。がん授業のため、わざわざ教員免許を取った人だ。

林さん「タバコの煙には200以上の有害物質、50以上の発がん物質が含まれています。副流煙は実際に吸っている人よりも有害物質の濃度が3~5倍も高いのです。煙が付いた衣服には何時間も発がん物質が残り、家に帰ってまき散らします。他人にも迷惑になるので、ぜひやめてください」

子どもに勧められ母親が初めて乳がん検診に

   林さんは子どもたちに教えている「がんを防ぐための新12か条」を紹介した。

   「1条:タバコは吸わない」「2条:他人のタバコの煙をできるだけ避ける」「3条:お酒はほどほどに」「4条:バランスのとれた食生活を」「5条:塩辛い食品は控えめに」「6条:野菜や果物は豊富に」「7条:適度の運動」「8条:適切な体重維持」「9条:ウイルスや細胞の感染予防と治療」「10条:定期的ながん検診を」「11条:身体の異常に気がついたら、すぐに受診を」「12条:正しいがんの情報でがんを知ることから」

   番組では、2016年に全国に先駆けてがん教育を始めた神戸市立東落合中学校の特別授業の様子を紹介した。林さんは早期発見の重要性を説いた。

林さん「がんというと『死』のイメージがあります。そうではありません。がんの5年生存率は、全ての進行度では62.1%なのに対し、早期発見で90.4%なのです。9割が助かるのです」

   こうした授業を続けた結果、生徒たちに変化があった。授業前のアンケートでのがんのイメージは「怖い」「治らない」「死」などネガティブなものがほとんど。ところが授業後は、「早期発見で9割治るのは安心した」などという感想に変わった。そこで、林さんはさらに「がんになったら、仕事や家事を続けることは難しいと思うか?」と踏み込んだ質問を投げかけた。生徒は8割が「難しい」と答えた。しかし、林さんは「周りのサポートがあれば続けいくことは可能だ」と説いた。生徒たちは「もし家族の誰かががんになったら、一緒になって闘いたい」と感想を述べた。

柳澤秀夫解説委員「この子たちが将来、経営者になったら日本も変わるね。がんになった従業員を支えてくれるでしょう」

子どもに勧められ母親が初めて乳がん検診に

   3年生たちにがん授業の感想を聞いた。多くの生徒が学んできた事を家族に伝えていた。「運動したほうががんになりにくいから運動してね」と親に手紙を書いた女子生徒。多かったのが「検診に行って欲しい」という呼びかけだ。ある女子生徒は母親に手書きのカードで検診を勧めると、母親は初めて乳がんと子宮頸がんの検診を受けたという。また、女子生徒の働きかけで父親の食生活が変わったケースもあった。その父親はしょっぱい味が大好きで、ご飯にまで塩をかける癖があった。「塩辛いものを食べるとがんのリスクが上がるからやめて」と女子生徒が頼むと、妻の注意には聞く耳を持たなかったのに、ほとんど塩をかけずに食べるようになった。

MCの井ノ原快彦「そうか、子どもが学べば大人も変わるんだ。がん教育には、子どもを通じて親に検診を受けさせたり、がんになる生活習慣を変えさせたりする狙いもあるのですね」

乳がん手術5回の生稲晃子さんは全部娘に見せた

   がんになったら子どもとどう向き合えばいいだろうか。番組ではモデルの園田マイコさんと息子の啓太さん母子にインタビューした。マイコさんの乳がんが見つかったのは9年前、シングルマザーとして1人息子の啓太さんを育てている時だ。早期の乳がんだったが「死ぬ」と思い込み、当時中学2年生の啓太さんには何も言えなかった。啓太さんは母親のがんを知ったのは父親からの電話だ。「ママに大丈夫だよと声をかけ、抱きしめてほしい」と言われた。しかし、何も言えなかった。今回のインタビューで初めて互いの思いを語り合った。

啓太さん「びっくりした。本当に死んだらどうしようって。(母が)お風呂や寝る前に泣いているなと思った」
マイコさん「10年は経ってないけど、互いに色んな葛藤はあったと思う。啓太に聞こえないようにこっそり...(泣きました)」

   この映像をスタジオで見た女優の生稲晃子さんは涙を流した。乳がんの手術を5回している。

生稲さん「私は娘に何でも話しました。お風呂にも一緒に入り、すべてを見せています。再発した時7歳だった娘は『私、なんでもする』と言ってくれて、頑張る勇気をもらいました。成人するまで死ねないと思えて頑張れました。(林さんに向かって)私は娘に話すのが早すぎたでしょうか?」
林さん「思春期以降ならば、きちんと話したほうが分かり合えていいと思います。しかし、学童期はトラウマを抱える可能性がありますから、医療機関で特別なプログラムを組んでいます。ぜひ、がん患者の親は相談して欲しいですね」
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