2024年 5月 19日 (日)

スーパーマリオをやると頭がよくなる‥ ゲームの種類で「お馬鹿」にも「お利口」にも

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   電車の中でもアクションビデオゲームに熱中するアナタ。やり方によっては脳が萎縮し、うつ病などの精神疾患になる危険があることがカナダ・モントリオール大学の研究でわかった。精神医学誌「Molecular Psychiatry」(電子版)の2017年8月8日に発表された。

   でも、ガッカリしないで! やり方によっては逆に脳が大きくなり、「お利口さん」になることもあるというから。

  • アクションゲームはやり方に注意(Credit:Thinkstock モントリオール大学のプレスリリースより)
    アクションゲームはやり方に注意(Credit:Thinkstock モントリオール大学のプレスリリースより)
  • アクションゲームはやり方に注意(Credit:Thinkstock モントリオール大学のプレスリリースより)

単純にバタバタ敵を倒すゲームがアブナイ

   モントリオール大学のプレスリリースによると、同大の心理学者グレゴリー・ウエスト准教授らは18~30歳の男女97人(男性51人・女性46人)を対象に実験を行なった。参加者には、ゲームの熟練者から初心者まで様々なレベルのプレイヤーが含まれていた。

   参加者を3グループに分け、90時間次のゲームを続けてもらった。

(1)1人称の視点で3次元(3D)の地図の中を移動しながら敵を攻撃する「ファーストパーソン・シューティングゲーム」(FPS)。
(2)3人称の視点で3次元(3D)の地図の中を移動しながら敵を攻撃するサードパーソン・シューティングゲーム(TPS)。たとえば、「コール・オブ・デューティ」「バトルフィールド」「キルゾーン」「ボーダーランド2」「スーパーマリオ・シリーズ」などだ。

   そして、ゲーム終了後にMRI(磁気共鳴画像)検査をして脳の中心部にあり、空間や記憶を司る海馬への影響を調べた。その結果、(1)のゲームように現れる敵をバタバタ倒すことが中心で、「反応学習」(response learning)のプレイをしていた人は、海馬の灰白質の容積が縮小していた。一方、(2)のゲームのように「空間的戦略」(spatial strategies)を駆使してプレイをしていた人は灰白質の容積が増加した。

   灰白質とは脳の神経細胞のかたまりだ。灰白質が萎縮すると、うつ病や統合失調症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、パーキンソン病を発症するリスクが高まるという。

   ウエスト准教授によると、(1)のゲームの反応学習では、単に左右に曲がる場所を覚える程度の記憶力でゲームを進める。その時、プレイヤーの多くは脳の「尾状核」という部分を使っていた。これは主に運動の記憶をつかさどる場所で、自転車の乗り方を覚える場合などに使われる。一度覚えると、何も考えずに乗ることができる。(1)のゲームのプレイヤーの85%は尾状核に依存し、反射神経だけでゲームを行ない、海馬のほかの部分をほとんど使っていなかった。海馬を使わないから萎縮したと考えられるという。

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