2024年 4月 29日 (月)

女性ホルモン減少でリスク大幅増 更年期から気を付けたい「脳梗塞」

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脳の専門医が実践している予防法

   番組では、脳の専門医である、国立循環器病研究センターの山本晴子氏が自ら実践している脳梗塞の予防法が紹介された。

   まずは「普段からちょっと早歩き」。普通に歩くよりも早歩きの方が運動強度が高まる。少し息が上がる程度のペースがよい。

   早歩き以外にも、「手やひざをついて浴室みがき」「自転車」「階段を上る」など、軽い運動や、普段の行動を少し力を入れて行うと、血圧が下がる上、体重のコントロールもしやすくなる。

   食物繊維が多めの食事にするため、野菜を摂(と)るのも心がけている。食物繊維は脳梗塞の予防につながると研究で明らかになっている。

   水分不足で血液がドロドロになると脳梗塞の危険が高まるので、水分をしっかり摂るのも重要だ。水を1日1~1.5リットル飲むのが目安で、食事の度に300ミリリットル飲むようにすれば無理なく適量の水分補給ができる。

   脳梗塞は、早い段階での治療が生死を分ける。体の片側がまひしている、視野が半分欠ける、ろれつが回らない、ふらついて歩けないなどの症状が出たらすぐに受診するのが大切だ。

   発症から4.5時間以内なら、血栓を溶かす「t-PA」という点滴での治療が可能だ。それを過ぎても8時間以内なら、血管内にカテーテルを入れて血栓を取り出す「血管内治療」ができる。ただし、まだ専門医は少ない治療法で、どの病院でも行われているわけではない。「日本脳神経血管内治療学会」のサイトでは、治療が受けられる病院が掲載されている。

   発症した時刻がわからない場合は「最後に元気だった時刻」から数えることになり、適切な治療法を決めるのに時間がかかってしまうおそれもある。なるべく、おかしいと感じ始めた時刻を記録するとよい。

   家族が発症してしまった時は、救急車が来るまでは布団などに移動させず、その場で安静にさせておこう。突然吐く場合があるので、口内の吐しゃ物をすぐ出せるように構えておく。水を飲ませるのはやめた方がよい。他の病気の治療中なら、おくすり手帳を準備しておこう。

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