2020年 9月 19日 (土)

東海・小松の「駆け引き」が「いやらしい」「クレバー」 東洋・鈴木に14キロべったり、首位もぎ取る

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   第95回箱根駅伝復路第8区でトップをもぎ取った東海大学・小松陽平(3年)の「作戦」が、「いやらしいなぁ」「クレバーな走り」とインターネット上で注目された。

   たすきを受け取った小松は、スタート直後に東洋大学・鈴木宗孝(1年)の背中を捉えると、そのままベッタリと背後を追走。横に並んで表情を確認するなど、獲物を狩る機会をうかがうようにプレッシャーを与え続けた。

  • 東海大学陸上競技部長距離ブロックのツイッター
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「駆け引きされると精神的にえぐられる」

   2019年1月3日に行われた復路。8区は1位・東洋に4秒差で2位・東海がタスキリレーして始まると、小松がすぐに数メートルの差を詰めた。並走したり抜き去ったりせず、背後に張り付いた。その近さは、追いついた直後の小松の足が、前を走る鈴木の足にわずかに触れ、前のめりによろめくほどだった。

   小松はぴったりと後ろから追い続けた。鈴木の顔が徐々に苦しそうになる一方で、小松は鋭い視線を頭越しに送り続けた。7キロ手前には、小松が一度鈴木の横に並んだ。だが、横を向いて相手の表情を確認すると、また後ろに下がった。縦に並ぶ形に戻った。

   日本テレビの中継で解説した住友電工陸上競技部監督の渡辺康幸氏は「鈴木君はできれば小松君に前に出てほしい。ただ小松君も表情を見て後ろに下がるなど『駆け引き』がうまい。タイムは小松君が上。そういう選手が後ろでちょこちょこ駆け引きされると精神的にえぐられる」と小松の作戦について述べ、「疲れさせて途中でスパートするだろう」と見通しを述べた。

   東洋の酒井俊幸監督も手を打とうと試みた。中継で伝えられたところによれば、「このままでは(小松に)使われてしまうから、100メートルくらいスッとペースを上げてごらん」と鈴木に指示。実際、一瞬差が開いたものの、小松にすぐに詰められた。

   鈴木の顔が心身の疲労で歪む中、14.6キロでついに動く。機会をうかがっていた小松が一気にスパート。すぐに10メートルと差を広げ、一転して独走態勢を築いた。

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