2024年 4月 19日 (金)

時速360キロ、バッテリー稼働... 東海道新幹線で続く「実験」は何を目指す?

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東海道新幹線の最高速度は上がるの?

   それでは、すぐに東海道新幹線の営業最高速度は360km/hに上がるのか? 答えを先に書くと当面は360km/hに上げる予定はなく、現行の285km/hを維持する。東海道新幹線は列車本数が多いため、極端に速い列車を設定するとダイヤ全体のバランスが崩れてしまう。つまり、営業運転にて最高速度を上げるには様々な観点から検討する必要があるのだ。

   一方で今回の実験は新幹線の海外輸出も視野に入れている。世界に目を向けると、熾烈な高速列車の導入競争が行われている。たとえば、中央アジアのウズベキスタンでは2011年からスペイン・タルゴ社製の高速列車「アフラシャブ」が導入されている。また、2015年にインドネシアが価格面から中国の高速鉄道を採用したことは記憶に新しい。

   今後、新幹線は停電時でも自力走行可能な360km/h車両という新たな看板を掲げ、熾烈な海外高速鉄道レースに参戦することになる。

(フリーライター 新田浩之)

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